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知っておきたい相続手続きの流れ その1~親が亡くなってから4カ月以内にすること~

さまざまな理由で遠方にある実家が空き家になったらどうしよう? また、急に親が亡くなったとき、どのような手続きが必要なのか? その場になって慌てないよう、相続についての流れを知っておきましょう。ここでは親が亡くなって4カ月以内に行うことを説明します。

■相続手続きの流れ■

●被相続人の死亡(相続開始)
→●葬儀の準備

葬儀のトラブルで多いのは金銭トラブル。とくに、すべて業者におまかせしてしまうパターンで見受けられます。あらかじめこちらの予算を伝えることは大前提として、余裕があれば、複数の葬儀社から見積もりをとりたいものです。その場合、遺体を病院から移動する費用はいったん精算する必要があることも。葬儀費用は、相続財産から控除できます。

→●死亡届(戸籍法86条) 7日以内に提出

→●葬儀費用の領収書等の整理
→●遺言書の有無の確認

民法で遺言書は、家庭裁判所での検認が必要と定められています。保管場所がわからないケースがよくあるので、生前に、遺言書の有無と保管場所は確認しておきたいもの。ちなみに公正証書遺言は、遺言書の原本が公証人役場で保管されます。

→●相続財産・債務の概略調査
→●相続放棄または限定承認 3カ月以内に申請

遺産はプラスのものだけとは限りません。負債など、マイナス資産も遺産なのです。相続を放棄する場合は、相続の開始から3 カ月以内に家庭裁判所に申請しなければなりません。期限を過ぎると相続したとみなさせて、相続税がかかることも。判断できない場合は、限定承認という方法もあります。これは相続財産で負債を弁済したあと、余りが出ればその分を相続できるという方法です。

→●相続人の確認

相続でいちばん苦労するのが、相続人の特定。被相続人の出生から死亡までの戸籍を取り寄せることで、戸籍上の相続人が明らかとなりますが、引っ越しや結婚歴が多い被相続人の場合は、調査するだけでも大変。また、前妻との間に子をもうけていたり、いわゆる隠し子がいることを、家族に伝えていないケースでは、紛争へと発展する場合もあります。

→●被相続人及び相続人の本籍地から戸籍謄本(戸籍全部事項証明)等を取り寄せる

→●所得税の申告と納付 4カ月以内
→●準確定申告

亡くなった人でも確定申告が必要な場合があります。確定申告を提出する人はその人の遺族、つまり、相続人。では、相続人が2人以上いる場合はどうでしょう。この場合、各相続人が連署により、準確定申告書を提出しなくてはなりません。ただし、すべての人に必要というわけではなく、会社の年末調整で済む場合もあり、その場合には申告は不要です。

 


2015/05/10 | キーワド: , , , | 記事: