私の「親家片」体験

地元の友人が不動産会社を経営。有利な条件で生家を売却 第3話(最終話) ~往復4時間かけての親家片~

親の家の片づけは父の葬儀の1週間後に開始。しかし自分たちだけでは手に負えず業者を頼むことに
関根郁子さん 千葉県・65歳

伴侶なき生活を10年余り送った関根さんの父親の認知症が進行し、特別養護老人ホームへの入所を決断。親の家の片づけを行う余裕もないまま時間が過ぎていった。

 

「家を売ることに決め、友人に相談すると『なんとかなるだろう』という返事をもらったので、その言葉を信じて、葬儀から1週間後には、再び実家に戻り家財の片づけに取りかかりました。兄夫婦と夫にも来てもらって、3日間、駅前のホテルに宿泊しながら片づけたのですが、父親が最近買った大型のテレビもあれば、母が亡くなったときのままの状態のタンスも。親戚や近所の方に事情を話し、必要なものを引き取ってもらったりしたのですが、それでも片づかない。とてもではないが2組の夫婦だけでやれるものではないと、不動産業の友人に業者を紹介してもらいました」

 

自宅から往復4時間かけての親家片……自分たちだけでは無理だと判断

 

往復に4時間を要する実家へは、そう何度も片づけに帰るというわけにはいかない。それで、3泊4日と泊まりがけで片づけに取り組んだ関根さんたちだったが、とても3日間で片づくようなものではなかった。

 

結局、最初の片づけでは形見分けをした程度、本格的に実家を片づけにかかったのは、業者を呼んでからだった。片づけは最終的に4か月かかった。のべ日数は12日間、兄夫婦にはその半分くらいに来てもらった。かかった費用は、廃棄物回収業者への支払いや処分場への運賃など、なんだかんだと70万円ぐらいだったという。

「手放した生家の近所の菩提寺には、父母の墓があります。年に1回程度は墓参りに出向いていますが、山梨の兄にとっては負担かもしれません。私が元気なうちは墓はそのままにしておくつもりですが、将来どうするかは兄にまかせることになるでしょう」

 

(完)