私の「親家片」体験

初期の認知症の母を長女の近くのマンションへ

YMさん 53歳 大阪府大阪市 親家片開始年齢48歳

お父様の死後、認知症の初期だった母が、長女の家の近くのマンションに引っ越したために親家片をスタートさせたYMさん53歳の報告です。「親が生きていて、実家が近距離のケースです。

【体験を報告してくれた人】長女

【親家片を担った人】長女夫婦、長男夫婦

【経過】
2008年春 母が長女の家の近くのマンションに引っ越しをする。新居に持っていくものと置いていくものをざっくりと取捨選択。実家には膨大なものが残った。

家の風通しを行うときや母が必要なものを取りに帰ったときに、長女が衣類などをぼちぼちと片づける。

そのつど、処分するものはゴミ袋に入れて長女の自宅に持ち帰り、地域のゴミ収集日に出す。こうして5年余り、随時、処分を続ける。

2013年春 実家の売却を決める。引き渡しの最後の日までの2カ月間、休日は長女夫婦と長男夫婦で、平日も長女がひとりでもできるだけ通って片づけた。

【気をつけたこと】
・庭に大きな木があり、落ち葉などで近所に迷惑をかけてはいけないと、あき家になってからも随時、庭の枝切りを行った。切った枝は、あき家然となることを避けるために、初回は持ち帰った。次回からはご近所のかたが「ゴミの日に出しておいてあげるわよ」と言ってくれたので、甘えてお願いした。

・ガスは止めていたが、水道と電気は必要なために残した。火事が心配なため、毎回、元栓を止め、ブレーカーも落とした。

【大変だったこと】
・家に持ち帰った親のものがけっこうな量で、なぜ全部自分が引き受けなくてはならないのかと思ったことはあるが、今は認知症の母のサポートが大変で、片づけは過去の話という感じがしている。

【よかったこと】
・迷ったときには、長男夫婦に「これはどうする?」と相談ができてよかった。姉弟にしかわからない思い出も含めていろいろな話ができて楽しかった。

・親は、絵、作文、賞状、通知表などを、子ども別に分けて段ボールに詰めて保管してくれていた。その箱を開けるたびに長男夫婦と思い出話に花が咲いた。

・父母の人生、人となりに向き合う機会をもらった。自分の過去を振り返り、今後に思いをはせるきっかけをもらった。

【備考】
・ピアノは家にスペースがあれば持ち帰りたかったが、業者に頼んで引き取ってもらった。


2014/06/26 | キーワド: , | 記事: