私の「親家片」体験

突然決まった同居。いくら捨てても減らない「モノ」と格闘する毎日 第3回(最終回) ~親家片は長期戦。覚悟を決めて片づけを進める日々~

片づけを進めるなかで、義母がモノを捨てられない理由も見えてきた  鈴木友希恵さん 東京都・39歳 

 

親家片の最中に第二子の妊娠が発覚した鈴木さん。現在は産休に入り、クローゼット&納戸とキッチンや洗面所などの水回り、書斎を同時進行で片づけている。

 

「納戸にあったタンス4棹ぶんの衣類は、なんとか2棹ぶんにまで減らしました。それでもまだたくさん残っています。数はすごいのですが、リサイクルショップに持って行けるほどのモノでもなさそうで、捨てるしかないんです。片づけているとお母さんがモノを買うときの傾向なんかも見えてきて、気に入ったらとことん買い込むようです」

 

息子とこれから生まれる娘が遊ぶスペースもないため、書斎に大量にあった本も処分し続ける毎日。

 

「キッチンの棚には空き瓶がたくさん。空き瓶だけを集めたらダンボール2箱ぶんにもなりました。それから、お歳暮やお中元でいただいたと思われる缶詰類も山ほど出てきて、なかには賞味期限が昭和のものも……。割り箸やプラスチックのスプーン類、空き箱もかなりありましたね。こういった消耗品は捨てることができるのですが、お母さんが使っている調理器具や食器類を捨てるのは、気持ち的にも簡単にはできないんです……。自分たちのモノも持参しましたけれど、お母さんの気持ちを尊重して、お母さんが持っているものを使っています。」

 

義母の目の前で次々に処分できないつらさも

 

義母のモノを鈴木さんが派手に捨てられるわけがなく、大量に義母のモノを近所のごみ集積所に持っていくのも気が引ける。少しずつ処分を続けている中、先日はこんなこともあった。

 

「洗面所に残されていた昔の化粧水や整髪料など、1個1個夫がお母さんに『これはどうするの? 捨てていいの?』と確認しながら片づけたときがあったんです。すると翌日からお母さんが『たくさん捨てられちゃったのよ』と冗談まじりですが、いつも私に言うようになって。洗面所はまだ片づけ途中ですが、そこから先は片づけられないな、って思いました。

 

お母さんは体調をくずしてからエンディングノートを書くようになったのですが、そういったことはきっちり丁寧に作業されるんです。そんな性格ですから、片づけもサボるとか放置とか、そういうことではないのだと思います。きっとお母さんのなかに『いつか使えると思うモノを片づける』概念がないというか、必要性がないのでしょう」

 

出産後、産休の間も鈴木さんの親家片は続く。片づけは長期戦だと覚悟を決めた。

 

「やっぱり収納が充実していると、そのぶんモノが増えるんですね。これまで何十年も引っ越しをすることもなく同じ家に住んでいると、きっと誰でもこうなる可能性はあるのだと思いました。ずっとこれまで捨てて捨てて捨てまくったけれど、まだ捨てなきゃいけない。自分のじゃないモノを捨てるのって、本当に大変ですね」

 

(完)

取材・文/長澤幸代