私の「親家片」体験

突然決まった同居。いくら捨てても減らない「モノ」と格闘する毎日 第2回 ~自分たちのモノが入らない状況で引っ越しを迎える~

収納には衣類の山。とにかく捨てないと生活ができない
鈴木友希恵さん 東京都・39歳 

 

急遽夫の実家で義母との同居が決まった鈴木さん。フルタイムの仕事、幼い子どもを抱えながらの親家片がスタートした。

 

夫の実家では、2Fの3部屋が鈴木さん一家のスペース。まずは寝室から片づけを始めることにした。

 

「寝室にはシングルベッドが2つあったので、自分たちが使っていたベッドを持ってくるのはあきらめました。寝室の奥にはウォークインクローゼットがあって、そこに自分たちの洋服を収納しようと思ったのですが、扉を開くとお母さんが昔着ていた洋服がぎっしり。もうひとつあるクローゼットには、お母さんの服に加え亡くなったお父さんの服も。そこに入りきらない服やモノが、納戸のタンス4棹ぶんに詰まっていました。

 

お母さんはだらしないタイプではないし、モノに思い入れがあって捨てられない、というわけでもないんです。ただ『いつか使えるかもしれない』と残しておくのだと思います。お父さんの服は息子が着られるかもしれない、息子の子ども時代の服は、孫が着られるかもしれない、というふうに。夫が幼いころ使っていたぬいぐるみやおもちゃも、キレイに保存してありました。さすがに夫の学生服が出てきたときはビックリしましたけど(笑)」

 

父親が使っていた書斎には「壁に沿って積み上げられているような状態」の本があり、夫が使っていた部屋は、独身時代のまま。玄関のそばにある大きな収納棚には、昔客用として使っていたと思われる重い布団がたくさん。とにかくどこにも「スキマ」がない状態だった。自分たちのモノを収納するスペースがないと、どうにもならない。クローゼットにぎっしり詰まった洋服を、鈴木さんは捨て始めた。

 

やっとの思いで引っ越しを終えた矢先……

 

実家の片づけもままならないまま、迎えた引っ越し当日。ベッド同様、自分たちで使っていた大型家具や家電製品を持っていくことは、スペースの問題で無理だと判断。ほとんどのものを捨て、洋服や生活雑貨、日用品など身の回りのものを持っていくだけにした。

 

「とにかくモノを減らさないと住めないので、引っ越しのとき、業者さんには実家にあった家具などできるだけ大きなモノを廃棄処分として持っていってもらいました。学習机、イス、じゅうたんやホットカーペット、足踏みミシンやなかにはキジの剥製もありました」

 

大きいモノを捨てて、自分たちのモノを入れるという作業を繰り返し、まだ家じゅうの収納や引き出しにモノが詰まったままだったが、なんとか引っ越しは終了。これからじっくり片づけに取り組もうとしていた、そんな矢先……。

 

「第二子の妊娠が発覚したんです。これからどんどん片づけようと思っていたところだったのですが、つわりで体調がすぐれないことが多く、片づけは中断。つわりがおさまったら季節は真夏で、ここでもまた進まず……。ようやく秋になって進められるようになりましたが、あと1カ月ちょっとで出産なので、また中断せざるを得ないと思います。とは言ってもこのままじゃベビーベッドも置けない危機的な状態なんです」

 

第3話へ続きます