私の「親家片」体験

突然決まった同居。いくら捨てても減らない「モノ」と格闘する毎日 第1回 ~期限は2週間。引っ越し、実家の片づけ、売却手続きを同時に進める~

何の準備もないまま突然始まった「親家片」
鈴木友希恵さん 東京都・39歳 

 

親家片を行う「子」世代は、40代後半~50代が中心だが、親との同居や、親が高齢者施設に入居するなどの理由で、30代から親家片に直面している人も少なくない。夫の母親が体調を崩し、同居を始めた鈴木さんもそのひとりだ。

 

鈴木さんの夫は、結婚するまで実家で母親と二人暮らし。幼いころ父親を亡くし、その後は母親が女手ひとつで育てあげた。現在60代の母親は、ここ数年体調がすぐれず、病院への入退院を繰り返す日々。今は自宅にて療養生活中で、鈴木さんは介護や身の回りの世話で夫の実家へ通うことが増えていた。

 

 

「1年くらい前からお母さんとは『体調のこともあるし、早いうちに同居を』と話をしていたので、そのために少しずつ準備を整えようと思っていました。しかし、私もフルタイムで働いていて保育園に通う幼い息子もいるので、毎日の生活に追われ、なかなか具体的なことは進んでいなかったんです。ただ、『引っ越すことになるなら、保育園だけは確保しないと』と、主人の実家がある自治体に入園の申し込みだけはしていました」

 

申し込んでもすんなりと入園できないのが、最近の保育園事情。半年以上は待機することになるだろうと考えていたが、まさかの早さで入園が決定。そこから鈴木さん一家は、たった2週間で引っ越しを済ませないといけなくなってしまった。

 

こうして鈴木さんの親家片は、突如始まることになる。

 

家じゅうのありとあらゆる「収納」にぎっしりつまったモノとの格闘が始まる

 

夫の実家は2階建ての4LDK+納戸。1Fにはキッチンや風呂などの水回りとリビング、そして母親が過ごす和室があり、2Fには以前母親が使っていた寝室、亡くなった父親が使っていた書斎、夫が使っていた子ども部屋、納戸がある。

 

「引っ越しが決まって改めて実家を見てきたのですが、『とても今のままじゃ私たちは住めない』というモノの多さでした。急に引っ越すことになって何も片づけていなかったのもありますが、私たちのモノを置くスペースが一切なかったんです。自分たちの引っ越し準備以前に、まずは実家の片づけから始めることになりました」

 

それと同時に、現在住んでいるマンションの売却手続きも進めた。

「引っ越し前でモノが散乱している部屋に内覧に来ていただいても、『こんなんじゃ売れるはずないよね』なんて夫と話していましたが、予想以上に早く売却が決まってしまいました。引っ越しの準備、売却手続き、実家の片づけと毎日の仕事と育児で、『もう本当に無理!』と思っていましたね」

 

第2回へ続きます