私の「親家片」体験

親家片を通して、両親の人生を少しずつ感じる日々 第2話 ~自分自身を納得させるため、写真におさめる~

親家片を通して両親との新たな絆が生まれた 
関澤美香さん 54歳・神奈川県

 

鍋やフライパン、洋服や着物、ネクタイ、食器などは、必要なものを私が持ち帰ったあと、友人にも持っていってもらいました。誰かにもらってもらうと思うと、気持ちがラクになります。

残ったものは処分ですが、燃やすということは天に昇っていくこと。燃えるゴミに出すのも、考え方によってはお焚き上げと同じだと自分を納得させ、すべて写真におさめました。

 

茶道具、古銭、古切手、掛け軸、ボヘミアングラスのコレクション、象牙の麻雀パイ、アクセサリー、懐中時計などは古美術商に引き取ってもらいました。

父の引き出しに「ここに連絡しなさい」とでもいうように名刺が入っていたのです。片づけきれないものは古美術商が無料で引き取ってくれたのはラッキーでした。

 

今でも親家片は続いています。親の直筆のものは読んでから処分しようと思ったのですが、知らなかった親の一面が垣間見られ、それがおもしろくてたまりません。親家片を通して、両親とまた新しい絆が生まれている、そんな気がしています。

 

(完)