私の「親家片」体験

区営住宅の規定で義母の四十九日を待たずに親家片 第1回~限られた時間で慌ただしく片づけ~

部屋にいはものがいっぱい。しかし四十九日までに退去してほしいと言われ…… 吉田由香さん 53才・東京都

 

2008年、区営の賃貸住宅に住んでいた義母が78歳で亡くなりました。30年以上住み続けた3DKの住宅でした。

2002年に義父が亡くなってから義母はひとり暮らし。経済的に余裕はなかったものの、家の中には長年夫婦で使ってきた大量の日用品や衣類がそのまま残されていました。

 

死亡届を出すと、区の担当者からすぐに「四十九日までに退去してほしい」と言われ……あまりのあわただしさにびっくり。

 

大阪で料理屋をやっている義姉夫婦に形見分けの相談をすると、いちばんにほしがったのが、四十九日まで遺骨を安置していた折りたたみ式の祭壇。「店で法事の食事会をするときにこんな台がほしかったの」と。思い出のものでなく、それですかと笑ってしまいましたが、夫も「何もいらない」とあっさりしたものでした。私はレトロな小引き出しをもらいました。

 

退去までわずか、遺品整理業者に依頼

退去するまでの時間も限られていたので、ネットで遺品整理の業者を検索。「天国へのお引越し」というネーミングが気に入り、下見に来てもらいました。

 

ゴミの処分代も入れた見積もりが44万円。四十九日の法要を1週間ほど前倒しで行い、翌日、親家片を決行することにしました。

 

第2話へ続きます