私の「親家片」体験

70代前半で、一軒家からわが家近くのマンションに引っ越した母 第1話~母と二人、5カ月かけて片づけ~

自宅の引っ越しと同時に親家片。母が70代前半だったのでなんとか進められた
柏木静子さん(仮名)50歳・埼玉県

 

父が亡くなって18年、母が73歳になったとき、私の家の隣に新しいマンションが建設されるというので、その完成と同時に母は、一軒家からそのマンションに引っ越すことになりました。

今は元気だけれど、年齢を重ね、いずれ何か不自由なことが出てきたとき、隣に住んでいるなら、私がいろいろ動けると思ったからです。

9月に契約し、翌年3月に引っ越しが決まりました。

 

それから約5カ月をかけて、新しい部屋で快適に暮らせるように、母と共に家にあったものを厳選し、不用なものを処分しました。

 

着物や祖母の生花用の容器、蔵書が山のように……

実家は私の家から電車で約40分のところにあり、庭は比較的広く、池もありました。

でも建物は4LDKで100㎡ちょっと。ものは多かった……。なかでもすごかったのは、裁縫が趣味の母の洋服と着物。洋箪笥が3棹、造りつけのクローゼット、そして和箪笥が1棹。母方の祖母も晩年、両親と一緒に住んでいたので、祖母の生け花用の花器もたくさん残っていました。

 

父の蔵書や洋服、書斎の机、本棚、山のような本……。父は大学で教鞭をとっていたのですが、まだ現役の56歳で突然亡くなりました。

母は父のものを多少は片づけたと思っていましたが、何も手をつけていなかったことも判明。大学の研究室から持ってきた本や書類もそのまま積み上げられていました。

 

親家片にあたって姉に相談しました。しかしその頃、姉の義父が転んで大腿骨を骨折。その介護のために姉は、夫の実家がある福岡とを往復していました。もしかしたら、福岡に姉夫婦が引っ越すかもしれないという大問題も持ち上がっていて、さすがに強硬に手伝ってとは言いにくく、また私の夫も忙しく、手伝ってくれたのは引っ越し当日だけでした。

 

第2話へ続きます