私の「親家片」体験

両親の遺品を捨てたがらない夫 第2話(最終話) ~夫との価値観の違いが大きなストレスに~

義父母のものを処分することを拒む夫にイライラ
ローサンさん 静岡県・58歳

 

義父母が亡くなり、親家片を開始したローさんさん夫婦。家具やアクセサリー類の片づけは進んだものの……。
「自分の親のものには特別な思い入れがあるんでしょうか。夫が処分を拒んだものもたくさんありました」

 

 

古い歴史シリーズの本22巻、義父の子ども時代の写真、出征するときの写真、義父母が大切にとっておいた孫の成長アルバム、義父愛用の大工道具……。
「ゆっくり整理したいと夫が言い張るので、それらはすべてわが家に持ち帰りました。孫の成長アルバムなんて、うちにも同じような写真があるんですよ。大工道具だって」

 

疲労に大きなストレスが加わり、心身ともに限界

仏壇も引き取った。ちなみにローサンさんの夫は末っ子である。夫の兄弟でいちばん実家に近いところに住んでいるからという理由だった。

 

「夫は高さ80㎝以上もある木彫りの福禄寿の置き物も、親の家から持ってきました。以前はすっきりしていた日本間に福禄寿が今ではでんと鎮座しています。夫の実家の片づけのあと、私の髪は真っ白になりました。片づけの疲れだけでなく、夫と私の、モノとのつきあい方の違いが浮き彫りになり、それも大きなストレスになったのではないかと思っています」

 

(完)