私の「親家片」体験

両親の遺品を捨てたがらない夫 第1話 ~何から何まで捨てずにとっていた義父母~

次々と持ち込まれるものに占領された我が家。義母の荷物が夫のせいで処分できない 
ローサンさん 静岡県・58歳

 

6年前に義父が亡くなって、義母ひとりが残された。

「夫の実家は、わが家から車で約30分。それから義母の介護が始まりました」

夫と二人で週3回、通う日々が始まった。

「義母は掃除ができなくなったため、介護をしながら掃除と家の整理もやることになりました」

 

ローサンさんは不用なものは持たない主義で、整理整頓が趣味。自宅はいつもすっきりと片づけていた。

「義父母は、私の子どもたちが落書きした紙や手紙類、義父が勤めていた会社の書類、買ったままの下着、引き出物の未使用のシーツやバスタオルなどまで、何から何までとっていました」

義母が亡くなり、本格的に親家片を開始

きょうはこの押入れ、きょうはこの箪笥の中と、少しずつきれいにしていった。
「そして4年後に義母が亡くなりました。不用になった家具は夫が電気ノコギリで小さくカットし、お金がかからないエコプラント(市の環境センター)に持っていきました。そこは土曜日の午前中しか開いておらず、しかも予約制なのですが、毎週のように通い詰めました」
アクセサリー類は使わないので、リサイクルショップに。着物は手芸用に使うという義母の妹に譲り、ローサンさんは大島紬を2枚だけ形見として引き取った。

 

第2話へ続きます