私の「親家片」体験

親の家に移り、住んでいた家は賃貸に 第3話(最終話) ~借り主は甥っ子夫婦に決まり、実家の片づけ開始~

都内のマンションは売却せず甥に貸すことにして、これから住む親の家を片づける  大塚幸子さん 東京都・58歳

 

東京の家を引き払い、大塚さんの実家に移り住むことになって、今度は都内に所有する自宅マンションをどうするかとなった。

 

田舎暮らしをしている人には、田舎と都内と両方に自宅を持っている人も少なくない。たいていは子どもたちが都内の家に住み、田舎暮らしの両親はときどきそこへ帰ってくるというパターンだ。しかし、大塚さん夫婦に子どもはいない。

 

「夫の兄の息子が結婚して家を出ているのですが、その子は小さいころからよく家にも遊びに来ていた子で、夫も私も可愛がっていました。それで、聞いてみたんです。あなたたち、この家に住まないって。そうしたら『ぜひ』ということでしたので、甥っ子に貸すことにしました」

 

数年人が住んでいなかった実家は、まず手入れから開始

東京の家の借主も決まったことで、早速大塚さんは自分の引っ越しと親の家の片づけ、両方に取りかかった。親の家は、移り住んでからでも片づけられるが、数年間も人が住んでいないので、まず移り住める状態にしなければならない。

 

友人たちが風を通してくれていたとはいえ、寝具や衣類などにはカビが生えていたし、冷蔵庫やエアコン、洗濯機なども傷みが激しく使いものにならなかった。畳も思いきって替えることにして、古い畳は処分した。

 

「秋とはいえ、まだ夏の名残のある暑い中、友人の車で町の処分場まで何度も往復しました。友人の車はワゴンタイプだったので、かなりの荷物を載せられたのですが、畳やエアコン、洗濯機などは車に積むこともできないので回収業者にお願いして引き取ってもらいました。何度も帰っていたのですが、改めて点検するといろいろ補修が必要なところがありましたね。それはおいおい直していきます」

 

(完)