私の「親家片」体験

家を残したくて貸家にしたが、気苦労が絶えず…… 第4話(最終話) ~期日のある親家片、1週間で終了~

初盆の夏に行った実家の片づけ。家電品やソファは近所の人に持って行ってもらう   小田島恵子さん 東京都・56歳

 

「両親の使っていた家具や生活道具、衣類などの片づけは、家を貸すことに決めた初盆のときにやりました。貸し出すとなると、両親が生前に使っていた家具類を処分しなければなりませんから。形見分けも、この初盆のときにやりました」

 

まずきょうだいで形見分けを行った。母の着物や鏡、父の蔵書と本棚、それに小物類などをそれぞれ分けた。

次いで、不要なテレビや冷蔵庫などの家電品やソファなどの調度品で、まだ十分に使えるものを庭に運び出した。近所の人や近くに住む父の会社の元従業員の人たちにも連絡し、希望者に持っていってもらうことにしたのだ。

 

「貸すことに決めたからといって、すぐに入居者が見つかるとは考えませんでしたが、何度も東京と往復するわけにはいきませんから、本当に夏の暑い中、1週間で一気にやりました。大型の家具類は庭に出して、近所の人や父の会社の元従業員などに好きなものを持っていってもらいました。暑かったものの、雨が降らなかったのは幸いでした」

 

家を売却するまでには15年を要したが、片づけはたった1週間で完了

突然の「青空市」は2日間ほど行われた。

「2日間置いて、残ったものは兄が業者に頼んで一括処分しました。トラック2台くらいだったと思います。それに私たちきょうだい3人で形見分けした品を、それぞれの自宅へ運ぶためにチャーターしたトラックが3台。1週間くらいの滞在でよく片づいたと思います。少し捨てすぎたかなという思いはありましたけど。家を処分するのに18年もかかったのに、片づけは1週間で終わったなんてなんか変ですよね。1週間でやらないといけないというのが、きょうだい3人の共通認識でしたからこんな短期間にできたんでしょうね。やはり、何事も締め切りがないとはかどらないんですね」

 

(完)