「親家片」ストレス

なぜうまくいかないの? 親の家を片づける前の心得

親子で行う親家片では、「とにかく片づけたい」子と「捨てたくない」親の間でもめごとが起こることも少なくありません。一度溝ができてしまったら、片づけどころではなくなる場合も。親家片真っ最中は、親も子も心の余裕をなくしてしまいがち。心の負担を軽くするためにも、子ども側はこんなことを意識しておくといいかもしれません。

親のモノは、ときに親の人生そのものでもある

一生懸命働いて手に入れたバッグや宝飾類、コツコツと集めた趣味のアイテム、幼い日のわが子が描いた絵画、そして家族の思い出があふれる写真の数々……。たとえ今は使っていないとしても、親が大切に保管しているものには、そのモノとともに歩んだストーリーがあります。

子どもにとってはゴミのように見えるものも、親にとっては、自身の人生を語る宝物かもしれません。親にとって何が大切で、何が不要なものなのか、子どもといえどもそれを見分けることは容易ではありません。多くの人が、モノの選別の難しさに直面しています。

 

親家片は、単なる片づけとは違う

必要のないものを処分し、きれいに片づければゴール、とはいかないのが親家片。子ども側が親のためにと思って率先して片づけを進める一方で、親はモノが減らされるごとに大切なものを踏みにじられたような心の痛みを感じてしまうことも。

反対に、「それは捨てないで」「これはまだ使える」という親の決まり文句に、「こんなに大変な思いをしているのに、親はちっとも協力してくれない!」と、子どものほうが大きなストレスを抱えてしまう場合もあります。「モノを減らせばいい」「収納を見直せばいい」「シンプルな暮らしこそが一番!」と、簡単にマニュアルを作れないのも親家片の大きな特徴です。

 

子どもにとっては見たくない
“親の老化”と向き合うこと

離れて暮らしていると、なかなか実感しづらいのが親の老いです。子どもにとっても、親はいつまでも元気でいてほしい存在。親の老いを直視したくない気持ちもあるでしょう。ただし、「親家片」を始めよう、と思うときは、必ずその背景に親の老いがあります。高齢化により片づけが行き届かなくなり、手近なところにものが積み重なり、同じものをいくつも買い求めるようになり……。

それらはすべて親が老いたことによるもの。年を重ねることで、以前はラクラクとできたことが段々難しくなっていく。子どもは、抗えない年の流れを理解し、受け入れなければなりません。

 


2015/05/08 | キーワド: , , | 記事: