「親家片」ストレス

親の気持ちを動かすために、あえてワンクッションおく

孫のひとことや司法書士など第三者の言葉を上手に利用する

 

長い時間を共にしてきた親子ゆえに、穏やかな時期やそうでなかったときなど、それぞれ歴史があります。

 

あまりに身近な関係のため、なかには言えないことがないと考えている親子も。そのため、話し合おうとしてもお互いにヒートアップし、感情的になり冷静さを失い、前向きな会話が成立しなくなる可能性もあります。

 

そんなときには、かわいがっている孫に同席してもらったり、家の管理などをお願いしている司法書士など中立の立場で説明をしてくれる法律の専門家に間に立ってもらうなど、工夫も必要かもしれません。

客観的な意見を穏やかに述べてくれる人がいることで、親子の話し合いがスムーズに進むこともあります。

 

思いきって手紙を書いてこちらの気持ちを伝える

 

高齢になると、どうしても集中力が続かなくなります。

耳も遠くなって、こちらの言葉がちゃんと届いていないことも。論理的に考えることがやっかいで、感情に流されてしまいがちにもなります。

 

そこで、思いきって手紙に親家片の必要性をつづり、それで親の気持ちを動かしたという人もいます。

手紙なら推敲できるので、書くほうも言葉をじっくり選ぶことができます。親も何度も読み返すことができます。

 

ただし、余計なことを書きすぎないということだけには気をつけてください。

「親のことを大事に思っている」

「これから快適に過ごすために親家片が必要である」

その2点だけを過不足なく、簡潔に伝えることが重要です。

 

親と共に行う親家片では、家を片づけることだけが、唯一の目的ではありません。子どもが成人して以来、別々に生きてきた親子が、長いブランクを経て再び向き合う、もしかしたら最後のチャンスでもあるのです。

 

ですから、あせるあまり刃のような言葉を親に向かって発してしまい、それまでの親子関係を壊してしまうようなことは絶対に避けなくてはなりません。

 

親が生きてきた時間を認め、その人生を尊重し、こちらのペースではなく、親のペースに合わせて物事を進めていきましょう。

すべてを今片づけようと思わなくてもいいのです。親が自立した生活を続けるための最低限の親家片が、親にとっても子どもにとっても、幸せな親家片であったりします。