「親家片」ストレス

兄弟姉妹と共同での親家片。分担はどうする?

一緒に片づける、はじめにある程度振り分けてしまうのがカギ

 

兄弟姉妹が親家片を手伝ってくれることになっても、平等に作業を分担できるとは限りません。現実には、どうしても「できる人が多くやる」ことになりがちです。

 

「両親をわが家に引き取るとき、父と母にはおのおのの部屋にある思い出の品を選別してもらいました。両親の部屋を設けるために私がわが家を片づけ、リフォームなどをしている間に、妹がまず、銀行口座の解約、火災保険や冠婚葬祭互助会の解約、年金手帳などの選別・整理を行いました。父の衣類は私と妹で判断。母の衣類はあまりにも多いので、私と妹が一枚一枚母に尋ねて選び、派手なものや若い頃の着物は処分することにしました。食器類は母が特に気に入っているものだけを残して処分。家具類は箪笥3棹、テレビ、書類入れボックス3台、金庫以外は処分することにしました。不用になった家具類は、隣家のかたが譲ってほしいと言ってくれたので助かりました」(YMさん 63歳 長野県長野市 親家片開始年齢56歳)

 

「私が1階、妹が2階の片づけを担当し、同じ日に作業しました。2階はほぼ物置状態で大物ばかり。1階はこまごまとしたものが山となっていました。粗大ゴミを出すと、2階はすっきりしましたが、1階はとても1回では終わらず、3回にわたって片づけました。1階のほうがもちろん大変でしたけれど、最初に一緒に行い、片づけの大変さを妹も理解してくれたので、気持ちがいら立つことはありませんでした」(AAさん 68歳 東京都渋谷区 親家片開始年齢65歳)

 

自分の分担が多くても、状況をわかってもらうだけで気持ちが違う

作業を円滑に進めるために、お互いの分担を決めたという人がいる一方で、膨大な衣類の選別は姉妹で協力して行ったというケースも。

 

「整理は私、処分などは弟や妹たちと、協力してできることを分担しました。3人の弟や妹たちは私の指示どおり、仕事が終わってから実家に来たり、また休日を利用して協力してくれました。日中は私ひとりで片づけましたが、夜は仕事を終えた弟や妹たちと思い出話をしながら作業を進めることができました。今でも命日や両親の誕生月などに集まって、しのぶ会と称して飲み会をしています」(TOさん 62歳 新潟県長岡市 親家片開始年齢50歳)

 

中心となる人の負担は増しますが、実家の近くに住む人、あるいは長女などが中心となって作業を進めたというケースが目立ちました。

全体を把握し、各自の状況を把握してそれぞれの作業を割り振ることができる人がいると、その人はちょっと大変ですが、作業は効率的に進むようです。