「親家片」ストレス

ひとりで抱えないで。疎遠になった兄弟にも、思い切って連絡を

精神的に救われるだけじゃなく、声をかけることで、後々のトラブルを回避できることもある

 

親家片は「私がやるしかない!」と頑張りすぎないことが肝心です。

 

ともに作業している人がいれば、冷静になることができますし、思いきりのよい判断もできます。

 

「びっくりするくらいの荷物であふれていて何から手をつけてよいかわからず、最初はため息ばかり。ひとりではとてもできないことがわかったので、近くに住んでいる弟に相談。弟に軽トラックをリースで借りてきてもらい、2人でとにかく市の処分場に運びました。姉弟で話し合って片づけたので、あとあと問題もいっさいありませんでした」(THさん 67歳 東京都武蔵村山市 親家片開始年齢60歳)

 

気持ちを共有してくれる人がいることで、精神的に落ち込むことからも救われ、さらに、ひとりより2人の知恵が、いい結果を生むこともあります。

 

「まず弟夫婦と姉と私で、1週間ほどかけて、判断できる範囲で処分。処分場に軽トラック5台分ほどのものを運びました。その後、みんなで洋服や着物をそれぞれが思い出として持ち帰りました。〝確かあの宝石があったはず……〟といった問題も起きず、すべて公平に分けました。ほかの着物や帯もすべて4等分しました。兄弟姉妹が普段から仲がいいので、何事もスムーズに運びました」(KWさん 64歳 山梨県富士吉田市 親家片開始年齢63歳)

 

「姉妹3人で話し合って少しずつ片づけています。幸い、3人とも実家の近所に住んでいるので、週末に集まって要・不要の仕分けをしています。姉妹で価値観が違うので、みんなで一緒に作業したほうがトラブルを回避できると思います」(SKさん 54歳 広島県福山市 親家片開始年齢54歳)

 

親家片を通して、疎遠になっていた兄弟姉妹と、いい関係が築けたという人も少なくないのです。兄弟に頼めないと決めつけず、「一緒に親家片をやりましょう」と、思いきって連絡してみてください。