片づけ方のコツ

片づけを始める前に、兄弟姉妹全員で何があるのか確認を

家全体を見渡して、全員で片づけ方針を決定するのが理想

親家片を始める前には、兄弟姉妹に連絡しておくことが大切です。そして連絡後はできれば全員で、親の家にどんなものがどれくらいあるのかをチェックしましょう。

 

ソファやダイニングテーブル、食器棚、椅子、箪笥、本棚などの家具。

テレビ、ラジオ、冷蔵庫、炊飯器、電子レンジ、洗濯機、ストーブ、こたつなどの家電品。

衣類を入れたプラスチックケース。

本は? 客用布団は何組?

食器は?

 

押入れや階段下の納戸には何が入っているのか。

かつての子ども部屋に何があるのか。

兄弟姉妹のものは、どれくらい残っているのか。

親が元気な場合には、親は何を残したいと思っているのか。

カメラやゴルフ、編み物や生け花など、親の趣味関連のグッズは?

アルバムや人形、ぬいぐるみ、仏壇などは?

 

家の中を総点検しながら、紙に書き出します。

 

費用や期間、担当エリアをクリアにすることで作業がスムーズに

それから具体的な片づけ計画作成にとりかかりますが、親が元気で話し合える状態なら、このとき、できれば親、兄弟姉妹とともに計画表をつくるようにします。

 

「家のどの範囲を片づけるのか。全部? 親の生活スペースだけに限る? 1階だけ?」

「いつから、誰と誰が、どの順番で片づけるのか」

「何を残すのか」

「処分方法はどうするのか」

「不用品の処分のために生じる費用は、誰と誰が負担するのか」

「兄弟姉妹で、片づける場所をどう分担するのか」

「親の家が遠い場合は、交通費や滞在費は誰が負担するのか。予算も含めて考えたとき、実際、どれくらいの頻度で実家に戻って作業できるのか」

 

こうしたことをひとつひとつクリアにしていくと、目標の親家片まで、おおよそ何カ月くらいかかるのかということがおのずと明らかになります。

 

一方、「家を処分する」「借家を返さなくてはならない」というケースの親家片では、引き渡しの日から逆算して、計画を立てなければなりません。

「自分たちだけで片づけきれるのか。それとも、外部サービスなどの手も借りなければ終わらないのか。誰に、どこに頼むのか。その費用はどうやって捻出するのか」

そうしたことも、計画表があれば見当がつきます。

 

計画表を作成することで、心にも体力にも余裕ができる

「膨大な荷物があったので、どうすべきかと最初に兄弟で話し合いをし、計画を立てました。わが家の場合、途中で何度か問題が発生し、作業を中止して時間をおかざるをえない事態にも陥りました。

実際には計画どおりには進まず、時間がずっと長くかかりましたが、次に何をしなければいけないかということがわかり、そういう意味でも計画表をつくってよかったと思います。作業の途中で兄弟で話し合った内容や私が思ったことも随時、メモしました。兄弟や関係者に連絡をするときには、そうしたメモも役に立ちました。

作業は大変なので、心と体のバランスを考えながら、多少余裕のある計画表をつくったほうがいいかもしれません」(MNさん 68歳 熊本県玉名郡 親家片開始年齢63歳)

 

「引っ越し時のチェックリストのように、ノートにやることを書き出して、やり終えると、ひとつひとつチェックしました。〝あと少し、あと少し〟と自分を励ましました」(KNさん 52歳 埼玉県さいたま市 親家片開始年齢39歳)

 

「心と体のバランスをとりながら、計画表を作成するのがおすすめです。頭で考えるだけけでなく、考えたこともすべてメモをとり、関係者に伝えます」(NNさん 54歳 静岡県富士宮市 親家片開始年齢34歳)

 

なかなか計画どおりに進まないのが親家片ですが、計画を立てておけば、次に何をするのかということが明確になります。

何かトラブルが起きても、計画に立ち戻り、再び集中して作業を行うこともできるというメリットもあります。