片づけ方のコツ

不要なものを「捨てさせる」のではなく 必要なものを「残す」「選ぶ」方向で進めましょう

思い出話をしながらじっくり選別。
親の人生と生活を尊重する気持ちで作業する

 

ものには、さまざまな思い出が詰まっています。

「これは昭和っぽいね。いつ買ったの?」

「この器、懐かしい。お母さん、○○料理が上手だったよねえ。今もたまには作っている?」

「この服、すごくきれいな色。お母さん、何歳頃に着ていたの?」

 

こんなふうに話しながらものをひとつひとつチェックしていくと、話が弾みます。

 

そして――。

「50年近く使ったのだから、もうもとはとったかな……」

「もう、凝った料理はしないから、こういう器は使わないわねえ」

「どう考えても、この色は私に派手すぎる。これからこの服は絶対着ないわ」

など親が自分で判断してくれたら、しめたものです。

しかし、実際にはそうそううまく進むものではありません。最初は、親の思い出話を聞けただけでもいいかというくらい、ゆったりと構えてください。

 

自分の子ども時代のものの整理から始める手もある

 

かつての子ども部屋や納戸に、学生時代にあなたが使っていたものがありませんか。

古ぼけたスキー、サーフボード、ベッドや勉強机、ガビガビになった絵の具や習字道具、高校時代の教科書や参考書、辞書やノート、修学旅行で買ったペナントや人形、美術の時間に描いた絵や工作の作品、軸装した書き初め、ガラクタしか入っていないカラーボックス、絶対に着ないニットが詰まったプラスチックケース、古いマンガ……。

 

親の家には子どものものが意外とたくさん残っています。いずれにしても整理しなくてはならないものです。

親の説得に時間がかかるなら、まず自分のものを片づけてみては。子どもの頃に使ったものを本人が選別するなら、親も納得してくれます。

 

「捨てるもの」ではなく「とっておきたいもの」を尋ねる

 

捨てたくないと思っている親に、「捨てる」「処分する」「ゴミ」といった言葉は禁句です。親と話し合うときは、前向きな言葉を意識して使いましょう。

「とっておきたいものは、どれ?」

「これはお母さんの思い出の品なのね。じゃあ、これからも大切にしていこう」

遠回りのようですが、これも親家片への確実なアプローチ方法です。

親が大事にしてきたものについての話を聞きながら、親子の会話を重ね、共感し合い……それが大人同士の新たな親子関係を再構築するきっかけになるかもしれません。

 

 


2014/10/13 | キーワド: , , , , | 記事: