片づけ方のコツ

捨てきれない大量のモノの行方、どうなった?

捨てるのはしのびない。二束三文のリサイクルもいや

 

生前の親の気持ちをないがしろにするような気がして、親家片にすぐには着手できないという人も少なくありません。

思いきって始めたものの、遅々として進まず、休んでは再開、再開しては休むをくり返す人も、前述したとおり非常に多いのです。

親のものを捨てきれず、自宅に持ち帰り、納戸や押入れにしまい込む人もいます。

 

「義母と実母が同じ年に続けて亡くなり、借家だったこともあり、必死で片づけました。それぞれ、きょうは居間、次は台所、応接間……と4カ月かけてひと部屋ずつ進めていきました。最初の1カ月は1日8時間、途中で休み時間を確保しながら、ひたすら作業を進めました。自宅にあるものと重複するものは、迷わずによいもののほうを残して処分しました。実母のものは着物を数枚残しただけでほとんど処分です。

一方、義母のものは夫と義弟が〝捨てるのはいつでもできるから、なるべく捨てるな〟という考えだったのであまり処分せず、そのままわが家に引き取り、購入した物置におさめました。しかし、それから19年、義弟も亡くなりました。夫は相変わらず捨てるのはいやだというのですが、19年間、一度も義母のものをとり出すことはありません。最近になって夫に内緒で少しずつ処分し始めました」(YUさん 68歳 長崎県長崎市 親家片開始年齢49歳)

 

処分しきれずに手元に残しだが、その結果……

 

親のものを選別することなく引き取ったケースでは、しまい込んだまま二度ととり出さず、再び手にとるのは処分するときだったという例が目立ちました。

 

「最初は、捨てるのがしのびなく、あれもこれも残しておきたいと思いました。けれど、それから3年がたち、自分自身が高齢者の仲間入りをしていると自覚。本当に欲しいものは何か、と考えられるようになりました。結局、これは大切にしたいと思うものは数個だけ、ということに気がつきました」(MNさん 68歳 熊本県玉名郡 親家片開始年齢初回46 歳、2回目63歳)

 

「捨てきれず、もしかしたら私が使うかもと思い、自宅に着物や食器を持ってきました。けれども結局、その6割くらいは捨てました」(YMさん 61歳 北海道札幌市 親家片開始年齢60歳)

 

「夫がひとりっ子で、義母のものをできるだけとっておきたがったため、義母の持っていた茶箱を〝お母さん箱〟として、その箱におさまる分だけにしてもらいました」(YSさん 53歳 東京都目黒区 親家片開始年齢51歳)

 

自宅のスペースに限りがあり、希望するものすべてを残すということができない場合、YSさんのように、残すものの量を先に決めるという方法もあります。

 

 


2014/08/29 | キーワド: , , | 記事: