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ついに危険な空き家28軒に撤去勧告が!

次はあなたの親の家の空き家が勧告を受けるかも

 

昨年、2軒の代執行による空き家の撤去がTVなどで話題になったことは、記憶に新しいところですね。

2015年5月に全面施行された空き家対策特別措置法を活用し、全国の11市町村が10月1日までに、倒壊の恐れのある危険な空き家28軒の所有者に撤去や修繕を行うよう勧告したことが、国土交通省と総務省の調査で判明しました。

 

勧告を行った自治体は北海道万部町、同沼田町、福島県南会津町、栃木県高根沢町、新潟県関川村、長野県飯山市、長崎県平戸市、同彼杵町、大分県別府市などの地方以外に、神奈川県横須賀市、京都市などの都市部にも及んでいます。既に空き家は全国的問題となっているのです。誰も住んでいないあなたの親の家も例外ではありません。

 

この勧告を受けた空き家の持ち主がそれを聞き入れずに放置したままにしておくと、次に命令が発せられます。それでも改善されなければ、最後の手段、行政代執行で、自治体が撤去することになります。

 

撤去勧告されないために、定期的なメンテナンスが必要

 

こうしたことに陥らないためには、日頃から定期的なメンテナンスが必要です。それを半年も怠っていると、雑草・樹木がはびこり隣家へ越境。景観上見苦しいだけではなく、スズメバチなどの害虫、ネズミ・イタチなどの害獣が繁殖する場と化します。こうなるとご近所の方々から市役所へ「迷惑な空き家が!」という通報がいき、持ち主に対して、保全についての指導・助言がなされます。それを無視していると前述の勧告となるのです。

 

とはいえ、親の家が遠方にあり、なかなか自力ではメンテナンスができない、という悩みを抱える方は多いのではないでしょうか。あまりお金をかけずに、メンテナンス代行業者を探し、業務委託をするという選択肢を検討してみるのもひとつの解決方法です。

 

NPO法人空家・空地管理センターの月1回点検作業の内容

 

手始めに、月1回の目視点検作業をしてもらってはいかがでしょうか。NPO法人空家・空地管理センターの業務内容を例に見ていきましょう。

・家の外側から主に玄関周辺を問題ないかチェック

不法投棄や、雑草の繁茂などの問題が発生したら、その都度それに対応してもらう(料金は別途)

・近隣の方からのクレームを電話で一時対応

自治体へ迷惑な空き家と通報されないよう、ご近所の方からの苦情を事前に受け対処できる手段を得ておくことは大事

・管理会社を明記した看板を設置

空き家を放置しているのではなく、ちゃんと管理する意思があることを近隣にアピールしておくことは重要(初期費用3800円)

・写真付の巡回報告書をメールで送信

遠くにいても空き家の状況があり程度確認でき、問題が生じる前に対処できる

・月100円の基本料と月1回の目視点検料100円

別途費用を出せば郵便物の転送(950円)、草刈・立木の剪定(要見積)など目的に合わせて管理業務が委託できる

 

こうした業務を担うNPO法人や会社が昨年秋以降、多数出現しています。親の家の空き家対策に悩んでいるのであれば、「○○(地域名)空き家管理」でキーワード検索し、一度問い合わせてみてはいかがでしょうか。

 

親の家の空き家対策について、もっと詳しくお知りになりたい方は、こちらの本をぜひ!

『どうする? 親の家の空き家問題』著 大久保恭子

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_DSC7779大久保恭子
「マンション評価ナビ」の企画・運営を手がける㈱風の代表取締役。
1979年リクルート入社。週刊住宅情報編集長、執行役員等を務める。日立キャピタル業務役員、日本住宅ローン取締役を経て、2005年、㈱風の代表取締役就任。一般財団法人 住まいづくりナビセンター理事を兼務。
その他、国土交通省 社会資本整備審議会建築分科会委員、東京都住宅政策審議会委員などの公職を歴任。著書に『マンション選びは「立地」がすべて』『お片付けは「家ロジ」で。』がある

 

 


2016/02/09 | キーワド: | 記事: