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親は遺言書を書いている!? 遺言書の有無を確認する方法【主婦弁・澤田有紀の親家片法律コーナー】

親の遺産を相続するにあたり、遺言書の存在は大きな意味をもたらします。しかし、その遺言書自体がどこにあるのか、そもそも親が書いていたのかはわからない場合が多いものです。今回は、公正証書遺言の有無を確認する方法を澤田先生に教えていただきました。

公正証書遺言の場合は、公証役場で検索ができます

遺言書はあまり見つかりやすい場所に置いておくのも心配ですが、見つからなくて、あとから出てくるのも困りもの。自筆の遺言書は自分で保管するので、書いたことを秘密にしていると、残された家族が、遺言書があるかどうか家じゅうを探さなければならなくなって大変です。

その点、公正証書の場合は検索システムを使えば、遺言書があるかどうかが確実にわかります。また自宅で保管していた遺言書が万が一紛失しても、公証役場に原本があるので安心です。遺言書が自宅で見つからないのであれば、念のため公証役場で検索してみてはいかがでしょうか。

必要書類を用意して公証役場に出向いて確認を

公正証書遺言の有無を検索するには、必要書類を公証役場に持参して、遺言の検索、照会を依頼します。依頼するのは、どこの公証役場でもかまいません。

公証役場で手続きをすると、公証人が照会して、遺言書の有無と保管場所を教えてくれます。検索で見つかったら、保管している公証役場に行って、遺言書の謄本の交付手続きをすれば完了です。

ちなみに電話では遺言書の検索はもちろん、閲覧、謄本の請求もできないので、必ず公証役場に出向いてください。また遺言者が存命の間は、検索は遺言者本人しかできず、相続人でも検索できません。亡くなったあとは、基本的に相続人や遺言執行者などの利害関係人しか請求できないので覚えておいてくださいね。

【遺言検索の必要書類】
①遺言者本人が死亡したことを証明する書類(除籍謄本など)
②請求する人と遺言者の関係がわかる戸籍謄本(除籍謄本に請求する人の名前が載っていれば不 要)
③請求する人の印鑑登録証明書(発行後 3 カ月以内のもの)、実印
または顔写真つきの身分証明書、認印(くわしくは公証役場に問い合わせてください)

 

■澤田先生の著書『どうする? 親の相続』には、多くの体験談や相続に関するQ&Aを掲載。相続に関するベストな方法が見つかるはずです!

澤田先生本

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澤田先生の法律事務所 弁護士法人みお綜合法律事務所 http://www.miolaw.jp/

sawada澤田有紀 
弁護士。弁護士法人みお綜合法律事務所代表。奈良県生まれ。1985年大阪大学文学部英文科卒業後、商社勤務、エレクトーン講師を経て専業主婦に。阪神淡路大震災をきっかけに、「何か人の役に立つことがしたい」と一念発起。弁護士を目指す。1回で司法試験に合格し、2000年に弁護士の道へ。専業主婦から弁護士になった「主婦弁」として各メディで活躍中。主な著書に『人生を変える!3分割勉強法』(祥伝社)、『カード&住宅ローン危機』、『相続でもめないための遺言書』『どうする?親の相続』(ともに主婦の友社)など。

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2015/10/02 | キーワド: , , , | 記事: