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相続の話でよく聞く「遺留分」とは?【主婦弁・澤田有紀の親家片法律コーナー】

何となくわかっているつもりでも、実は内容を把握していないことが多い相続に関する法律問題。今回は、相続の場面で頻繁に登場する「遺留分」について、澤田先生に教えていただきました。

法定相続人には、何も相続できなかった場合でも「遺留分」という最低限の取り分があります

もし故人(被相続人)が遺言書で遺産の分け方を指定していれば、法定相続ではなく、遺言書で指定した分け方が優先されます。しかし遺言書で相続人のひとりが全財産を相続した場合や、逆に特定の相続人に何も相続させないと指定した場合、全財産をほかに寄付、遺贈した場合など、法定相続人が遺産を相続できなかった場合には、最低限の遺産の取り分が保証されています。これを遺留分といいます。

遺留分は自分から請求を

遺言書で指定された相続分があまりにも少ない場合にも、遺留分を満たすまでは取り戻しを請求できます(法定相続分を満たすまでではありません)。遺留分の割合については下記のとおりですが、遺留分は自動的にもらえるわけではなく、自分から請求しないと認められません。この請求の方法を遺留分減殺(げんさい)請求といいます。

遺留分の割合

①配偶者と子供(または孫)がいる場合………どちらも法定相続分の2分の1
②配偶者だけ、子供(または孫)だけの場合…法定相続分の2分の1
③配偶者と親(または祖父母)がいる場合……どちらも法定相続分の2分の1
④親(または祖父母)だけの場合………………法定相続分の3分の1
⑤兄弟には遺留分なし

 

■澤田先生の著書『どうする? 親の相続』には、多くの体験談や相続に関するQ&Aを掲載。相続に関するベストな方法が見つかるはずです!

澤田先生本

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澤田先生の法律事務所 弁護士法人みお綜合法律事務所 http://www.miolaw.jp/

sawada澤田有紀 
弁護士。弁護士法人みお綜合法律事務所代表。奈良県生まれ。1985年大阪大学文学部英文科卒業後、商社勤務、エレクトーン講師を経て専業主婦に。阪神淡路大震災をきっかけに、「何か人の役に立つことがしたい」と一念発起。弁護士を目指す。1回で司法試験に合格し、2000年に弁護士の道へ。専業主婦から弁護士になった「主婦弁」として各メディで活躍中。主な著書に『人生を変える!3分割勉強法』(祥伝社)、『カード&住宅ローン危機』、『相続でもめないための遺言書』『どうする?親の相続』(ともに主婦の友社)など。

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