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一度書いた遺言書、内容の変更はできない?【主婦弁・澤田有紀の親家片法律コーナー】

親が遺言書を書いてくれたとしても、相続が行われるころには、もしかしたら相続財産の状況が変わっているかも……。そんなことが予想される場合、遺言書を書くのは意味がないのでしょうか?

遺言書は何回でも自由に変更可能。相続財産を使いきってもかまいません

みなさんが遺言書をつくるのをためらう理由の中に、「将来、状況が変わるので、今書いても無駄」「一度書いたら変更できない」「遺言書に書いた財産は使えなくなる」という思い込みがあります。

でも遺言書は何度変更してもかまわないので、もし親御さんが迷っているなら教えてあげてくださいね。注意してほしいのは、遺言書は日付が新しいものが優先されますが、新しい遺言書でふれていないことについては、前の遺言書が有効ということ。

混乱を防ぐためには、前の遺言書は破棄し、心配なら「今までの遺言は撤回して、この遺言書を書く」といった一文を入れておきましょう。

また、遺言書に指定した不動産や預金は使いきったり、売却したりしてもかまいません。指定した財産がなければ、その部分については撤回されたとみなされます。生きている間は、財産は持っている人のもの。遠慮なく使ってもらいましょう。

■澤田先生の著書『どうする? 親の相続』には、多くの体験談や相続に関するQ&Aを掲載。相続に関するベストな方法が見つかるはずです!

澤田先生本

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澤田先生の法律事務所 弁護士法人みお綜合法律事務所 http://www.miolaw.jp/

sawada澤田有紀 
弁護士。弁護士法人みお綜合法律事務所代表。奈良県生まれ。1985年大阪大学文学部英文科卒業後、商社勤務、エレクトーン講師を経て専業主婦に。阪神淡路大震災をきっかけに、「何か人の役に立つことがしたい」と一念発起。弁護士を目指す。1回で司法試験に合格し、2000年に弁護士の道へ。専業主婦から弁護士になった「主婦弁」として各メディで活躍中。主な著書に『人生を変える!3分割勉強法』(祥伝社)、『カード&住宅ローン危機』、『相続でもめないための遺言書』『どうする?親の相続』(ともに主婦の友社)など。

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2015/09/04 | キーワド: , , | 記事: