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介護が始まったらつけておきたい、○○ノート

離れて暮らす高齢の親。あれこれ心配がつのり、できないことが多くて落ち込むことも。適切にサポートするために役立つ、あるノートとは?

親と自分のために、記入しよう

親がある年齢になったら、まず作りたいのが「介護ノート」。これは、親の意向や親の状態、自分が親に対して何ができて、何はできないのかを記入するノートです。特別なノートでなくてかまわなないので、市販のノートに少しずつ記入していきましょう。介護はある日突然始まります。できれば親が元気で、まだ介護が必要ないうちから、書き始めるのがおすすめです。

🔴親は誰の世話になりたいのか

心身が不自由になったとき、親は誰に介護して欲しいのか。「この人(娘、息子、嫁)には世話になりたくない」と思っていたり、プロの手でと思っている親もいます。親の意向を確認しましょう。

🔴親は何に困っているのか

買い物や毎日の食事、ゴミ出しなど日常生活の細かいことにで困っていることはないか。精神的な不安や心配をかかえていないかなどを、書きましょう。

🔴自分は何ができるか

離れていてもできること、できないことを確認。食事や買い物で困っているのであれば、宅配を探して手配する、不愛解消のためにできることはないかを探すなど。

介護ノートの記入は時間をかけて行う

介護ノートには、親はどこで暮したいのか、自宅なのか施設なのか、子どもと暮したいのか。実現可能かどうかは別として、親の希望を確認しましょう。また、経済状態についても、一覧表を作って記録。できれば、延命治療や葬儀などについても、親の意向を聞いて記録しておくと、いざという時に役立てることができます。介護ノートは、一気に仕上げようとすると、親に負担がかかります。元気な親の中には、「自分が病気になるとでも言うのか」など、機嫌を損ねることも。帰省した時などに、世間話をしながら少しずつ記入していくのがいいでしょう。また、一度ノートに記入した時でも、時間の経過とともに親の状態が変わったり、意向が変わることもあります。時々、見なおしていくと安心です。(太田差惠子さん・離れて暮らす親のケアを考える会「パオッコ」理事長)


2015/07/30 | キーワド: , , | 記事: