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編集長・古戸郷子からのメッセージ~元気なときにこそ、まったりじっくり親子の時間~

親の気持ちに寄り添いながらの片づけが理想だけれど……

ことしの梅雨は、例年以上に湿気が多いような気がします。猛暑のときはもちろんですが、こういう季節も状況が許す限りは、親家片は一休みし、親子で話をする機会を持てたらいいなと思います。

前回もお話しましたように、少しずつ自分の家の片づけをしている私ですが、つくづく思うのは、モノを捨てるという行為には、時間がかかるということ。

捨てる作業というより、「捨ててもよい」とふんぎりがつくまでの時間です。同時にエネルギーも必要。ですが親のモノを捨てるよりは、ずっとラクだなあと感じます。

 

親が処分してほしいと思っているものを捨てる手伝いをするなら別ですが、たいていはそうはならず、私自身の親家片では、親の気持ちを確認せずに作業を進めてしまったので、どんどん片づいてすっきりする、という晴れやかな作業ではけっしてありませんでした。同じ捨てるなら、親の気持ちに添って手伝う、というほうがずっと気持ちはラクだろうと思います。

 

片づけを休み、のんびり会話する時間も、とても大切なもの

とはいうものの、親の持ち物について、親子で話す機会があるかというと、「どうしてこんなもの、とっておくの!」「なんでそんなこと、言われなくちゃいけないの!」というけんかにはなっても、思い出話をしながら、のんびり楽しくというときはなかなか持てないものです。私も母が元気なときは、旅行や観劇や、ときどきはいっしょに遊んでいました。

しかし、(親家片のような事態が訪れることは、予想だにしていなかったということもありますが)そういう元気なときには、「おいしいね」「面白いね」という話はしても、しみじみ、家のことや将来的なことを話すのは、なかなかむずかしいもの。

楽しい時間を過ごしているときにはなおさら、お互い考えたくないということにもなりますね。どんなに仲良しな親子でも、少しそのときが近づけば近づくほど、老後の話はいちばんしにくいのかなあと思います。

だからこそ、こんな梅雨時、ゆっくりお茶を飲みながら、いっしょに暮していたころのアルバムなんかを見ながら、少しずつ、親の暮らしや大事にしているものなどについて、話が聞けたらなと思います。

 

ここまでのさわやかな季節に、親家片を頑張りすぎて疲れた~というかたは、さらに無理はしないで、じっくり休養。次回までに体力を温存しておくことをおすすめします。


2015/07/12 | キーワド: , , | 記事: