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スッキリ生活アドバイザー宮城美智子の「片づけ上手は老い上手」 第44回~親に対するこんな言葉に注意~

親子で親家片を行うとき、ほとんどの場合で主導権を握るのは子どもです。なかなかものが捨てられない親に対し、子ども側は「効率」を求め、時にはきつい言葉を投げかけてしまうことも。

しかし宮城さんは、「親家片は親のものを認めることから始まります。否定的な言葉を使わないようにして」とおっしゃいます。そこで、子どもが親に対してつい発してしまう言葉をお聞きしました。身に覚えはありませんか?

NGワードその1:生きているうちに片づけて!

自分が大量のモノを遺して亡くなれば、子どもが大変な苦労をします。それは親だって十分にわかっているのです。しかしわかっていても、なかなか思い切ってモノを減らせないからこそ、親も苦悩しています。

それに追い打ちをかけるように、「生きているうちに」「死んだら全部ゴミになるのよ」などと言うことは、親にとっては「迷惑をかけないで」という冷たい圧力をかけられているようなもの。正論であっても、子どもから発するのは控えたいフレーズです。

NGワードその2:昔はキレイ好きだったのに

年を重ねると、だんだんと視力が弱くなったり、足腰が衰えたりして、掃除が行き届かない場所も出てきます。片づけじょうずだった人が、手近なところにモノを積み重ねてしまうのもよくあること。高齢になって今までの収納が使いづらくなってきたことも原因かもしれません。

「今までできていたことができなくなっている」、それを指摘されることは、老いや衰えを突きつけられること。子どもにとっても親の老いを急に目の当たりすることは大きなショックで、つい「前はできたのにどうして!」と問いただしたくなってしまうものです。

でも、その言葉はぐっとこらえて。親の老いを受け入れることも、親家片を進めるうえでは大切な心構えです。

○○さんのお母さんは……

「友だちのお母さんは、ほとんどモノがなかったんだって」「○○さんの家は、超短期間で片づけが終わったのよ」。体験者の話を聞いて参考にするのは有意義なことですが、他人と比べるような発言は控えたほうがベター。

親にプレッシャーを与えるばかりか、「どうして私のうちはうまくいかないの」と、自分までモヤモヤした気持ちにさいなまれてしまいます。

■親家片は親の新しい生活への第一歩。主役は親であり、子どもはあくまでもそれを後押しする存在です。親子とも心のしこりが残らないように進めることも大切なのです。

(第45回へ続きます)

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宮城美智子さんプロフィール画像edited宮城美智子 みやぎ・みちこ スッキリ生活アドバイザー、収納コーディネーター

1947年滋賀県生まれ。50歳からアート引越センターに勤務し、主婦経験を生かしてアートエプロンサービス(家庭内の片づけをサポート)の担当部長となる。片づけや掃除の独自のノウハウを構築し60歳で独立。現在はハート引越センターの収納サポートレディ育成のほか、高齢者住宅の収納プランニング、講演活動、テレビ・雑誌などで活躍中。これまで1万人以上の片づけをサポート。特に高齢者の家にあふれるモノの整理をアドバイスし、多くの人から感謝されている。

宮城美智子オフィシャルサイト  http://theworks.co.jp/miyagi/
ハート引越センター http://www.hikkoshi8100.com/