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これからの墓地探し、公営と民営どちらがいい?【メモリアルアートの大野屋の聞く、親家片世代のお墓問題 第4回】

継ぐ立場になければ、自分で新たに建てることになるお墓。しかし、墓地選びについてじっくり考える機会はあまりないものです。そこで今回は、お墓を建てる上でポイントとなる墓地の形態などを、メモリアルアートの大野屋 テレホンセンター所長の川瀬由紀さんにおうかがいしました。

 

墓地にはどんな種類がある?

公営と民営の2つがあり、それぞれに特徴が

墓地は大きくわけると、都立・市営霊園などの公営墓地と、公園墓地や寺院境内墓地(お寺)などの民営墓地があり、それぞれに特徴があります。先祖代々の宗教・宗派を大切にしたい、広々とした公園のような場所がいい、有名な墓地がいいなど、何を重視するかによって墓地選びも変わってくると思います。

民営に比べて都立や市営などの公営墓地は、「永代使用料や管理費が安い」というイメージがあると思いますが、都立霊園に関していえば、民営とさほど変わらないところもあります。都心の霊園の場合、永代使用料で数百万円、墓石を新たに建てるとなると、合計で1千万円を上回るケースもあります。しかし、年間の管理費は民営よりも安く、公営という安心感もありますので、お子さまたちのことを考えて公営を希望されるかたは多くいらっしゃいます。

都立霊園はとくに人気があり、空きがでるとそのつど募集をかけて抽選します。いわゆる「空き待ち」はなく、その地域の住民であることや埋蔵する遺骨がある人を優先するなど、応募資格の制限もあります。このように誰でも申し込みができるわけではないのに、倍率は常に10~20倍という状況です。

 

利便性のよい「室内墓苑」。
永代使用はできる?

最近は永代使用ができるところも。納骨できる数に注意を

室内にお墓が設置された室内墓苑は、都心で土地つきのお墓を借りるのが難しい場合や、駅の近くなど交通の便がいい場所で、より多くのかたにお参りをしてほしいと考えていらっしゃるかたが選ばれることが多いです。参拝はもちろん、ホールなどを備えている室内墓苑では法事を営むこともできます。利用する側としては、雨の日でも参拝ができる、雑草や植木の手入れが不要などの利点がありますね。

以前は契約年数を30年などと区切り、その後は合祀に移す室内墓苑が多かったのですが、今は永代使用ができるところも増えています。ただし永代使用の場合は、お骨の数が問題になってきます。構造上納骨できる数はそれほど多くなく、2体まで、6体までなどの制限がありますので、遺骨が多くなった場合はどうするのかを考えておく必要があります。

 

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千葉県千葉市にある室内墓苑「常光閣」は、コンピューター制御により管理され、お墓が参拝スペースに運ばれてくる仕組み。

大野屋「常光閣・室内墓苑」 012

1年・3年間など契約年数を選ぶこともでき、実家のお墓を引っ越すまでの間など、状況に応じた一時預かりもできるのが特長です。

 

■お墓にもさまざまなスタイルが生まれている現代。しかし、先祖を祀り、日本の風習を代々伝える場所であることに変わりはありません。家族・親族が納得のいくお墓をぜひ見つけたいものです。

大野屋テレホンセンター 0120-02-8888(年中無休・9:00~20:00)

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メモリアルアートの大野屋
テレホンセンター所長 川瀬由紀さん
仏事アドバイザー。「大野屋テレホンセンター」所長として、年間2万件を超える相談、問い合わせに対応。相談者の視点に立った親身なアドバイスを行う。お墓ディレクター1級、仏事コーディネーターの資格を保有。現在、ラジオ日本「マット安川のずばり勝負」(毎週金曜日12:30~15:00)内コーナー「川瀬由紀のくらしの中の仏事」に出演中。著書に『お葬式・法要のQ&Aハンドブック』(主婦と生活社)がある。

取材・文/長澤幸代


2015/06/17 | キーワド: , , | 記事: