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このままだと無縁墓に……。「墓じまい」今からしておくことは? 【メモリアルアートの大野屋に聞く、親家片世代のお墓問題 第2回】

親家片行うと同時に、多くの人が「お墓をどうするか」といったことにも頭を悩ませています。空き家と同じように社会問題になっているのが「無縁墓」についてです。地方・都心に関わらず増えているという無縁墓。もしもお墓を継ぐ人がいなくなった場合、そのお墓はどうなるのでしょうか。前回に続き、メモリアルアートの大野屋 テレホンセンター所長の川瀬由紀さんにおうかがいしました。

 

子どもがいないためこのままだと無縁墓に。事前にできることは?

 

親族に迷惑がかからぬよう、管理費や撤去費について相談を

ほとんどの霊園や墓地では、「何年間管理費の支払いが滞ったら、無縁墓として墓石の撤去をし、お骨は合同の無縁墓や永代供養墓に移す」といった規則がありますが、こうなってしまうのは、あくまでも最終手段です。管理費が滞った時点で親戚などへも連絡が行きますし、霊園にも迷惑をかけることになります。

お墓は親戚には継承することが可能。もし、お墓を継いでくれる親戚がいれば、無縁墓にすることを防げます。

どうしても無縁墓になってしまうのでしたら、霊園や墓地の管理者に、ご自身が亡くなられたあとは永代供養という形にするのかなどを、相談しておく必要があります。事前に管理費を数年分前払いして、その間は墓石をそのままにしておいてもらう方法もありますので、墓石の撤去費用もあわせて前払いしておくなど、方向性を決めておくことが大切です。

 

妻側の実家のお墓を継ぐ人がいないので、
両家のお墓をひとつにしたい

 

寺院墓地の場合は事前に確認しておきましょう

両家墓といって、両家がひとつのお墓に入ることは問題ありません。寺院の場合はご住職の許可をとる必要がありますので、事前に相談をしてください。元のお墓は閉眼式をして魂抜きをしてから、墓石を撤去し、更地にして管理者にお返しします。

もし両家墓に骨壷がすべて収まらないという場合は、2世代くらい前までの骨壷はそのままご安置し、それより先のお骨はひとつの骨壷にまとめるという方法もあります。お骨は年数がたつと、経年変化によって「かさ」が減ってくるので、おじいちゃんとおばあちゃんのお骨をひとつにする場合もありますし、布の袋に入れてお骨を自然に還すケースもあります。納骨棺の一部は地面に直に接していることが多いので、古いお骨を土に還す場合もあります。

 

少子化や核家族化により、これまで当然だった「お墓を継ぐ」ことも難しい時代に。一方で安易な墓じまいは遺された方が心の拠り所を失ってしまうことになる為、どうしてもお墓を継ぐことが難しい場合、家族や親戚と充分に話し合いをして決めることが大切なようです。

 

(第3回へ続きます)

 

大野屋テレホンセンター 0120-02-8888(年中無休・9:00~20:00)

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メモリアルアートの大野屋
テレホンセンター所長 川瀬由紀さん
仏事アドバイザー。「大野屋テレホンセンター」所長として、年間2万件を超える相談、問い合わせに対応。相談者の視点に立った親身なアドバイスを行う。お墓ディレクター1級、仏事コーディネーターの資格を保有。現在、ラジオ日本「マット安川のずばり勝負」(毎週金曜日12:30~15:00)内コーナー「川瀬由紀のくらしの中の仏事」に出演中。著書に『お葬式・法要のQ&Aハンドブック』(主婦と生活社)がある。

 

取材・文/長澤幸代

 

 

 


2015/06/03 | キーワド: , , , , | 記事: