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遠方にあるお墓の引っ越し、何をして費用はどれくらい? 【メモリアルアートの大野屋に聞く、親家片世代のお墓問題 第1回】

実家のお墓が遠くてお参りに行けない、将来そのお墓に入るのかもわからない……。そんな状況で思い浮かぶのが「お墓のお引っ越し」。しかし段取りや費用など、具体的なことはよくわからないもの。お墓の引っ越しから墓地探しまで、気になることを仏事のプロ「メモリアルアートの大野屋」テレホンセンター所長・川瀬由紀さんにおうかがいしました。今回は「お墓のお引っ越し」についてです。

 

お墓の引っ越しは、どんな流れで行う?

墓地の選定や遺骨の移送のほか、各種手続きが必要です

「お墓を移す」とひと言でいっても、骨壷や墓石を移動させるだけではありません。

新しい墓地を探す・決めることから始まり、新しいお墓に納骨(引っ越し完了)するまでには、自治体へ提出する書類の作成なども必要です。

メモリアルアートの大野屋が行ったアンケートによると、引っ越しで大変だったことに関しては、多くの方が「役所の手続き」「遺骨の移送」「新しい墓地を決める」ことの3つを挙げられています。

手続き自体は難しいことではないのですが、お墓のある自治体やお寺まで出向かないといけないなど、時間・身体的な負担がかかるために大変だと感じてしまうのだと思います。書類の取り寄せは、郵送やインターネットでもできるので、うまく利用すれば現地へ行くのは1回だけで済ませられる場合もあります。

 

●着手する前に知っておきたい、引っ越しの大まかな流れ●
新しいお墓を探す・お墓を決める

新しいお墓が決まったら、墓地や霊園の管理者から墓地使用許可証(または受入証明書)をもらう

納骨の時期にあわせて、建墓工事の契約をする

墓石のデザインや石の種類などを決め、契約をする。建墓までには通常、約3カ月かかるので納骨の時期からさかのぼって契約をする大野屋イラスト1

改葬許可申請書を取り寄せる

既存墓地がある自治体から取り寄せる。ホームページからダウンロードできる自治体もある

既存墓地管理者との手続き

埋蔵証明書または、収蔵証明書(納骨堂の場合)を発行してもらう

既存墓地のある市町村役場との手続き

上記で取り寄せた書類を提出し、改葬許可証をもらう

遺骨を取り出す・安置する

「閉眼式」や「魂抜き」などを行い、新しいお墓に納骨するまでの間、自宅や引っ越し先の墓地などに安置する大野屋イラスト2

新しいお墓に納骨する

宗教・宗派に則った儀式を行い、遺骨を納骨する。改葬許可証、墓地使用許可証が必要

 

お墓の引っ越しには、どれくらいの費用がかかる?

 

100万円未満~1000万円まで、ケースによってかなりの差が

墓石を持っていくかどうかや、移転先の墓地によって変わってきますが、必要な費用項目としては、「既存のお墓の撤去費用」「新しいお墓の永代使用料」「新しいお墓の工事代金」、墓石を移動する場合は「石碑の運搬費用」があります。

そのほか、供養代や納骨料などもかかり、2014年に弊社が行ったアンケート結果によると、引っ越し費用の全国平均額は300万円となっています。しかし、費用はそれぞれのケースで大きく変わりますので、必ず300万円かかるというわけではありません。

郊外の霊園で、比較的小さめな敷地へお引っ越しという場合は100万円かからないこともあります。逆に、都心の一等地の墓地で敷地もそれなりの広さがほしい、新しい墓石を建てたい、となると1000万円近くなることもあります。

引っ越しのとき、墓石は持って行ける?

 

墓石を移動する際はサイズや移転先の規則を確認

お墓のお引っ越しには、①「遺骨と石碑をまるごと移動する」②「遺骨だけを移動する」③「たくさんある遺骨のなかの一部だけを移動する」④「遺骨の一部だけを移動(分骨)する」といった4つのパターンがあり、墓石を移動することも条件によって可能です。最も多いのは、遺骨だけを移動するケースですが、親や先祖が建てたお墓を大切にしたいという気持ちから、最近は墓石ごと移動するパターンも増加しています。

ただし墓石を移動する場合は、移転先の土地と墓石のサイズが合うかを確かめる必要があります。とくに地方から都市部に移す場合は、敷地がかなり狭くなる可能性もあり、実質的に移動できないこともあり得ます。また霊園や寺院によっては、古い墓石を持ち込むことを禁止している場合もあります。

 

 

手間がかかりそうな「お墓のお引っ越し」。始めてしまえば早く済んでしまうことも多いそうですが、役所での手続きで立ち止まってしまうケースもあると言います。

メモリアルアートの大野屋では、お墓の引っ越しにまつわる不安や心配を解消するため、「お墓のお引っ越し おまかせサービス」を行っています。移転元の現地調査や遺骨の移送の手伝いなどを、専門家がサポート。場合によっては各申請手続きの代行までしてくれるので、大野屋テレホンセンターへ問い合わせ、またはホームページなどでチェックを。

 

大野屋テレホンセンター 0120-02-8888(年中無休・9:00~20:00)

メモリアルアートの大野屋のホームページはこちらをクリック

 

(第2回へ続きます)

 

メモリアルアートの大野屋
テレホンセンター所長 川瀬由紀さん
仏事アドバイザー。「大野屋テレホンセンター」所長として、年間2万件を超える相談、問い合わせに対応。相談者の視点に立った親身なアドバイスを行う。お墓ディレクター1級、仏事コーディネーターの資格を保有。現在、ラジオ日本「マット安川のずばり勝負」(毎週金曜日12:30~15:00)内コーナー「川瀬由紀のくらしの中の仏事」に出演中。著書に『お葬式・法要のQ&Aハンドブック』(主婦と生活社)がある。

 

取材・文/長澤幸代


2015/05/27 | キーワド: , , , | 記事: