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スッキリ生活アドバイザー宮城美智子の「片づけ上手は老い上手」 第42回~親家片での子どもの役割って?~

 

「子どもに整理されたくない」
親も片づけのストレスを感じている!?

スッキリ生活アドバイザーとして、これまでに1万人以上の片づけをサポートしてきた宮城さんのところには、「片づけはしたいけれど、子どもには頼りたくない」「子どもに私の物を勝手に整理されるのは絶対にイヤ」と相談にやってくる親世代が多いといいます。

 
「価値観の違う者同士が片づけをするのですから、親を尊重することを忘れてはダメ。とくに、否定的な言葉には気をつけなければいけません。たとえば何本も同じハサミが出てきたとき。『こんなに同じハサミ持っていてどうするの、1 本あればいいでょ!』と言われたら、親は傷つきます。でも『この中で使うのは何本?』と聞いてみたらどうでしょう? 『1本だよ』『2本あれば十分だよ』と必要な本数を答えてくれますね。
たくさんの写真を整理するときも、『この中でお母さんがいちばんキレイに写っているのはどれだろう? 教えて』と言ってみたらどうでしょうか。『コレとコレがいいわ』と、お気に入りの写真を抜き出してしまえば、親自身が『あとは処分してもいいよ』とすっぱり判断をすることも少なくありません。

 

親家片で片づけるのは、あくまでも親の物。まずは、親が持っている物を認めてください。親の物を認めることは、親の生き方を認めることにつながります」

頭ごなしに否定しても先へは進まない

その上で、今の暮らしに合わせた物の量へとサイズダウンするサポートをしていく。それが子どもたちの役割と考えると、「私がやらなきゃ!」という肩の力もふっと抜けるような気がします。

「片づけの主役はお父さん、お母さん。子どもがぐいぐいリードして片づけていくのではなく、親の決断を後押ししてあげる言葉がけを心がけましょう」

年を重ねて何ごともスローペースになっている親を見ると、つい子どもは自分が先頭に立って進めなければ! と焦ってしまうもの。親子ゆえにキツい言葉で急かせたり、親の声を聞かずに処分をするような強引なやり方にもなりがちです。

しかし、親も子も、お互いに心穏やかに親家片を進めるためには、遠慮のない物言いはご法度。「子どもに捨てさせられた」というしこりを残さず、気持ちよく片づけることができる「ポジティブな後押し言葉」をぜひ実践したいですね。

 

(第43回へ続きます)

 

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宮城美智子さんプロフィール画像edited宮城美智子 みやぎ・みちこ スッキリ生活アドバイザー、収納コーディネーター

1947年滋賀県生まれ。50歳からアート引越センターに勤務し、主婦経験を生かしてアートエプロンサービス(家庭内の片づけをサポート)の担当部長となる。片づけや掃除の独自のノウハウを構築し60歳で独立。現在はハート引越センターの収納サポートレディ育成のほか、高齢者住宅の収納プランニング、講演活動、テレビ・雑誌などで活躍中。これまで1万人以上の片づけをサポート。特に高齢者の家にあふれるモノの整理をアドバイスし、多くの人から感謝されている。

宮城美智子オフィシャルサイト  http://theworks.co.jp/miyagi/
ハート引越センター http://www.hikkoshi8100.com/