専門家に聞く

スッキリ生活アドバイザー宮城美智子の「片づけ上手は老い上手」 第41回~親の物を認めることから親家片は始まります~

リードするのではなく、
親の気持ちを後押しする言葉をかけて

なかなか進まない親の家の片づけに、子どもはイライラ……。ついキツイい言葉を投げてしまいますが、実は片づけ作業中に、子どもが一番に心に留めておきたいのは「否定的な言葉を使わないこと」だと宮城さんはおっしゃいます。

 

「私も経験がありますが、子どもに『なんでこんなくだらないものとっておいたんだよ!』『さっさと捨てちゃいなよ!』なんて言われると、親って本当にがっくり落ち込んでしまうんですね。子どもに叱られている自分が情けない……と思うんです。

私の場合は、子どもの通知表。私にとってはかけがえのない宝物でしたが、子どもにとっては褒められた成績じゃない通知表なんて汚点でしかないんですね(笑)。反対に、子の立場から親との価値観の違いをまざまざと感じたこともあります。

 

価値観が違えば、ものへの見方も違うのは当然

かつて仕立ての仕事をしていた母は、60年も前の洋服まで大事にとっていて、捨てることをかたくなに拒否していました。亡くなるまで愛着のある服を捨てることができず、娘の私に隠すように、押し入れの奥にしまいこんでいたのです。

一事が万事、こんなふうに親と子の価値観というのは違うものです。とくに親世代は物がない時代に苦労して働き、高度経済成長時代を生き抜いてきた人たち。モノは豊かさの象徴であり、努力の証しでもありました。気がついたらモノがあふれる時代になっていたとはいえ、どうしても捨てることに罪悪感があるんです。

だからいきなり子どもがやってきて、『シンプルな暮らしのほうがいい!』『必要ない物は捨てて!』と言っても納得できません。かえって拒否反応が出てしまいます」

 

(第42回へ続きます)

 

宮城美智子さんのそのほかの記事はこちらをクリック

 

宮城美智子さんプロフィール画像edited宮城美智子 みやぎ・みちこ スッキリ生活アドバイザー、収納コーディネーター

1947年滋賀県生まれ。50歳からアート引越センターに勤務し、主婦経験を生かしてアートエプロンサービス(家庭内の片づけをサポート)の担当部長となる。片づけや掃除の独自のノウハウを構築し60歳で独立。現在はハート引越センターの収納サポートレディ育成のほか、高齢者住宅の収納プランニング、講演活動、テレビ・雑誌などで活躍中。これまで1万人以上の片づけをサポート。特に高齢者の家にあふれるモノの整理をアドバイスし、多くの人から感謝されている。

宮城美智子オフィシャルサイト  http://theworks.co.jp/miyagi/
ハート引越センター http://www.hikkoshi8100.com/