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スッキリ生活アドバイザー宮城美智子の「片づけ上手は老い上手」 第38回~親のこれからの生活に目を向ける~

 

 

親家片は、きれいに片づけることが目的ではなく、片づけによって、親が自分らしく気持ちよく暮らせることが一番の目的だということを、前回はおうかがいしました。さらに親を前向きな気持ちにさせるには、何が必要でしょう。

片づけたあと、どんな生活をしたいかイメージする

「親子で、これからどんな風に暮らしていきたいか、ゆっくり話し合ってから始めるのもいいですね。『趣味のお花を活けて楽しみたい』『友だちが気軽に遊びにこれる家にしたい』、こうした未来のイメージ、やりたいことがわき上がってくれば、片づけ意欲はますますアップします。親の話に耳を傾け、どんな暮らしをしたいと思っているのか、引き出してあげましょう」
親のモノの片づけは、ともすると死を見すえた生前整理、といったイメージをもたれやすもの。しかし、それは体力、気力が衰えてきた親にとっても、親を大切に思う子にとっても、心が締めつけられるものではないでしょうか。

「寝たきりにならずに元気に過ごせるように」「もっと快適な毎日になるように」など、ポジティブなイメージを持って親家片をスタートさせましょう。
「いざ片づけを始めて、好きなもの、大切なものだけを選んで持ち物をスリムにすれば、その気持ちよさは親も肌で感じるはずです。そうすれば、片づけは悲しいものではなく、楽しい生活に向けたものなのだとより実感できるでしょう。親がやる気になれば、子どもの負担もグンと減るはずです」

 

口は災いのもと!? 親家片NGワードはこれ!

親しき仲にも礼儀あり。親子だからって、思ったことをストレートに口にしてはいけません。

なんで捨てられないの?
「捨てる」という言葉の捉え方は、親子間で大きく異なります。子どもにとっては、「捨てる」はすっきりとした生活につながる、前向きワード。しかし親にとっては、思い入れのあるものを無理矢理処分する、つらい言葉として響いているかもしれないのです。そもそも親世代は、捨てることが得意ではありません。気持ちの奥底では、捨てたくないと思っている人が多いのです。捨てられないことを責めるようなフレーズは、NGワードの筆頭。「片づけよう」「整理しよう」という前向きな響きをもった言葉に置きかえて。

こんなもの、誰もいらない
どんなにくたびれていようと、ありふれたものであろうと、長年しまってきたものを「誰もいらない」と切り捨てられたらカッとなるのは当然です。類義語には、「リサイクルショップにだって売れないよ」なども。モノの価値を否定するような言葉は使わないように心して。

 

(第39回へ続きます)

 

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宮城美智子さんプロフィール画像edited宮城美智子 みやぎ・みちこ スッキリ生活アドバイザー、収納コーディネーター

1947年滋賀県生まれ。50歳からアート引越センターに勤務し、主婦経験を生かしてアートエプロンサービス(家庭内の片づけをサポート)の担当部長となる。片づけや掃除の独自のノウハウを構築し60歳で独立。現在はハート引越センターの収納サポートレディ育成のほか、高齢者住宅の収納プランニング、講演活動、テレビ・雑誌などで活躍中。これまで1万人以上の片づけをサポート。特に高齢者の家にあふれるモノの整理をアドバイスし、多くの人から感謝されている。

宮城美智子オフィシャルサイト  http://theworks.co.jp/miyagi/
ハート引越センター http://www.hikkoshi8100.com/