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スッキリ生活アドバイザー宮城美智子の「片づけ上手は老い上手」 第36回 ~いる・いらないのほかに、「保留」ボックスも用意~

前回は親家片を始める前の準備をおうかがいしましたが、いざ作業をスタートしても、膨大なモノの量に圧倒され、片づけが進まなくなってしまうことがあります。思いつくまま、やみくもに作業を進めるのは親家片では避けたいところ。ここで紹介する宮城さん流の片づけ法をぜひ参考にしてください。

1 片づけるモノを決める

宮城流の片づけは、居間、台所といった場所別ではなく、アイテム別に片づけるのが特徴。親に「何が一番気になる?」と聞いて、最初のターゲットを決めましょう。

「洋服」「本」「食器」など、気になるモノは人それぞれですが、真っ先に挙げられたモノこそ、親が大切にしているモノでもあり、片づいていない状態が隠れたストレスにもなっているもの。真っ先に一番気になっているモノをスリムにすることで達成感が得られ、「片づけスイッチ」がオンになります。

 

2 ターゲットになるモノを一堂に集める

片づけるモノを決めたら、そのアイテムを全部1カ所に集めるところからスタート。たとえば洋服なら、タンス、クローゼット、収納ボックスと、あちこちに散在しているものもすべてを一度出してみて。

そして、親に「セーターで一番好きなのは?」「一番似合うスカートは?」などと聞きながら、好きなもの、着たいものを選んでもらいます。お気に入りを選び出すと、自然に「これはもう着ないわ」などと、処分の踏ん切りがつけやすくなります。

 

3 「いる」「いらない」「保留」に仕分け

仕分けをしていると、残すか捨てるか、迷うものも出てくるはず。そうしたモノは、いったん判断を保留にして先に進みましょう。

「いる」「いらない」「?(保留)」とラベリングした箱を用意するとわかりやすいでしょう。「いる」に選抜されたメンバーは、取り出しやすく収納。「いらない」と判断したものは処分。捨てることに罪悪感がある場合はリサイクルショップに持っていったり、人に差し上げても。「保留」ボックスは、作業日を書いて、箱ごと保管を。

 

4 保留ボックスに入ったものは1年後に再チェック

保留ボックスを保管する際には、「1年経っても開けなかったら、処分しよう」と約束しておきましょう。1年以内に取り出して使うのなら、捨てる必要のなかったもの。1年が過ぎても箱を開けることがなければ、そのときには処分すればいいのです。

「1年間使わなかった」ということが目に見える形でわかるので、親も納得してモノとお別れすることができます。時間はかかるけれど、親の心の整理ができるまで待つことも、大切なポイント。

 

親と一緒に片づけるときは、やりすぎ厳禁! 時間を決めてメリハリを

「大切なモノを捨てられた!」といったトラブルを防ぐためにも、親が元気ならモノの仕分けだけでも一緒にしたいもの。ただし、大量のモノと向き合うのは、それだけでもエネルギーが必要です。週に1回、2時間程度、などと時間を決めて、片づけが心身の負担にならないように気をつけて。体力が落ちている親への心配りを忘れないようにしましょう。

 

(第37回へ続きます)

 

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宮城美智子さんプロフィール画像edited宮城美智子 みやぎ・みちこ スッキリ生活アドバイザー、収納コーディネーター

1947年滋賀県生まれ。50歳からアート引越センターに勤務し、主婦経験を生かしてアートエプロンサービス(家庭内の片づけをサポート)の担当部長となる。片づけや掃除の独自のノウハウを構築し60歳で独立。現在はハート引越センターの収納サポートレディ育成のほか、高齢者住宅の収納プランニング、講演活動、テレビ・雑誌などで活躍中。これまで1万人以上の片づけをサポート。特に高齢者の家にあふれるモノの整理をアドバイスし、多くの人から感謝されている。

宮城美智子オフィシャルサイト  http://theworks.co.jp/miyagi/
ハート引越センター http://www.hikkoshi8100.com/