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スッキリ生活アドバイザー宮城美智子の「片づけ上手は老い上手」 第35回 ~片づけをスムーズに進めるコツは「モノに焦点をあてる」こと

 

 

親家片は、限られた時間のなかで行わなければいけない場合も多々。体力・気力を有効に使い、明るい気持ちで作業をすすめるポイントは何なのでしょうか。スッキリ生活アドバイザーである宮城美智子さんに教えていただきました。

場所ではなくモノに焦点をあてて着手!

片づけのセオリーとしてよくいわれるのが「小さなスペースから始める」ということ。短時間で整理ができるところから片づけ、きれいな場所を広げていく方法です。しかし、この方法は親家片には向いていない、と宮城さんは言います。

「親家片は、年老いた親がこれからも暮らしを楽しみ、自分らしく生きていくためのもの。モノとのつき合い方を見直し、自分にとって何が大切なのかを考えることでもあります。親自身の判断で、これからの生活に必要なモノを選んでもらうことが重要です。

そのためには、一番気になっているモノから着手することがポイントに。心を傾けてきたモノを使いやすく整理できれば、片づけがもたらす気持ちよさを親自身が身をもって感じることができます。すると、ぐんぐんスピードアップして作業を進めていくことができるのです」

 

要らないモノではなく、大切にしていたモノは何かを考える

親が入院中などで、一緒に作業ができない場合はどうしたらいいのでしょう。

「その場合も、やはりモノ別に片づけていくのがおすすめです。親が大切にしていたモノは何だろう?と想像して、片づけるモノを決めてみて。大事なモノを片づけられれば、日用品などはテンポよく整理していけるものです。判断に迷うものも多い『大切なモノ』こそ、元気があるうちにとりかかりましょう。

奥まったところにしまってあるものは、大切にしていたモノの可能性が高いようです。何から始めればいいかわからないときは、押し入れの奥にあるモノがヒントになるかもしれませんね」

 

片づけを始める前の準備が大切!

■廊下や階段、搬出経路を整理して動きやすく!■

廊下や階段は、大きな段ボールを持って移動したり、処分するものをゴミ収集場所に出したりと、頻繁に行き来をする場所。搬出経路にものがあると動きにくくて効率が落ちるだけでなく、つまずいてケガをするもとにも!

本格的な作業を始める前に、まずは廊下や階段のものをどけ、安全に片づけをすすめられる環境を整えましょう。

 

■“一時置き部屋”を確保すると作業効率がアップ!■

残すもの、捨てるものを仕分けするために、モノを広げて選別できる空間があると、作業がグンとしやすくなります。1部屋を「一時置き用」として確保できれば理想的。仕分けしたアイテムを収納し直すまでの保管場所としても活躍します。

処分するものなら、ゴミ回収日まで庭先やベランダに出しておけますが、放火などの心配も。回収の日まで一時置き部屋に置いておけると安心です。

 

(第36回へ続きます)

 

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宮城美智子さんプロフィール画像edited宮城美智子 みやぎ・みちこ スッキリ生活アドバイザー、収納コーディネーター

1947年滋賀県生まれ。50歳からアート引越センターに勤務し、主婦経験を生かしてアートエプロンサービス(家庭内の片づけをサポート)の担当部長となる。片づけや掃除の独自のノウハウを構築し60歳で独立。現在はハート引越センターの収納サポートレディ育成のほか、高齢者住宅の収納プランニング、講演活動、テレビ・雑誌などで活躍中。これまで1万人以上の片づけをサポート。特に高齢者の家にあふれるモノの整理をアドバイスし、多くの人から感謝されている。

宮城美智子オフィシャルサイト  http://theworks.co.jp/miyagi/
ハート引越センター http://www.hikkoshi8100.com/