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編集長・古戸郷子からのメッセージ ひとりで作業するときは、 集中と休息のメリハリを

ひとりで行う片づけは
「集中しすぎ」が実は危険

 

若葉が目に鮮やかな季節になってきました。冬の間は硬く縮こまりがちだった体も、そして頭も、だいぶ軽やかになってきたのではないでしょうか。親家片にも、そんな気分でのぞめたらいいですね。

いろいろな意味で「できるだけひとりではやらないこと」と大切と申し上げていますが、全部の時間をだれかといっしょに、というのも、現実にはむずかしいこと。

当然、ひとりで作業を進める時間もできてくると思います。そんなときに注意したいこと。気持ちのよい季節だからこそ、特に注意したいことを少しお話したいと思います。

 

まずひとつは、時間を限定すること。何時から何時までと決めてから始めること。休憩の時間などもあらかじめ検討をつけておいて、電話のアラームなども設定しておくといいと思います。

作業時間の目安とともに、「きょうやること」の小さな目標を決めてから始めることも大事です。あれもこれもと欲張らないこと。とりあえず、ついでがあったから寄ってみた、というような軽い気分のほうがいいかもしれません。

 

ひとりの作業は、ついつい、やりすぎてしまいます。実は、それがとても危険です。それでなくても、これは残そうか処分しようか、と迷いながらの作業は、自分の家の片づけの何倍も疲れるのに、ひとりでやっていると集中しすぎてしまいがち。気がついたら、あたりが真っ暗になっていた、というようなことが、私にもありました。

そして、疲れると、作業効率がぐんと落ちてくるばかりではなく、大事なものを燃えるゴミの袋に入れてしまう、なんてことも現実には起こってきます。作業に集中しているようでいて、実は、頭の中が勝手に動き出して、心の奥にたまっていた不満や怒りがふつふつと湧いてきてしまうこともあります。

 

心身の「疲れ」を感じることで遠のく親家片。
作業中には小さな楽しみを

そうならないように、時間は区切って、上手に休憩をして、やりすぎないようにするということたいせつなのです。

ひとりだからこそ、できるだけ明るい環境で行うこと。窓をあけて、空気を入れ替えて、音楽やいい香りや花や、そして休憩の飲み物やおやつなども。もちろん、雨がしとしと降っている日より、心も晴れやかな晴天の日のほうが望ましいことは言うまでもありません。

 

どうしてもホコリが舞う作業になるので、スカーフや帽子、軍手やマスクも必需品ではあるのですが、できるだけそれも軽やかな気分で動けるように工夫をしたいところです。

とにかくひとりでがんばりすぎないこと。そのときは、一時、がんばったなあと達成感が持てたとしても、実は、自宅に戻ってから、予想の何倍も疲れていたことに気づくはずです。

そうなるとどうなるでしょう。「親家片はたいへんだ。疲れる」という思いが強くなるんですね。どうしても、出かける前から気持ちが重くなる、ついつい、次の作業までに時間があいて、自分の中でどんどんたいへんなことに膨れ上がってしまう。途中で疲れ果てて、長~い中断をしてしまった、私からのアドバイスです。


2015/04/23 | キーワド: , , , | 記事: