専門家に聞く

編集長・古戸郷子からのメッセージ もっと語って、広めてほしい 男たちの親家片ストーリー

実家をひとりで片づける男性。
自分を追い込んでしまう場合も少なくない

寒さが厳しい北の大地にも、いよいよ桜が咲き始めます。親家片に悩んでいる方は、ちょっと一休みして、暖かい春の光をたっぷり浴びて、体をほぐしてくださいね。

 

親家片の取材をさせていただく方は、ほとんどが女性なのですが、実は、親家片シリーズを読んでくださっている男性は予想以上に多く、最近は、セミナーの出席者にも男性が加わるようになり、実際に取り組んでいる方も増えてきているように思います。

 

以前から、イクメンならぬ親家片メンを増やして、もっと兄弟や家族、友人を巻き込んで、女性ばかりでがんばらないようにしましょう、と提唱していますが、ひとりでがんばる女性と同様に、ひとりでがんばっている男性も多いなあと最近感じています。

 

よくあるのは、妻は実家の老親の問題をかかえており、夫はその妻に、自分の親のことまでとても言いだせない、自分でやるしかない!と最初から覚悟をしっかり決めてしまう場合。また、お母さんが早くに亡くなって、男兄弟だけの男世帯がそのままずっと続いて、お父さんが高齢になって……というような場合も。

 

仕事のように根詰め、悩みを抱えたままのケースは男性に多い

「男は黙って○○」というのが、現代でもやはり熟年の男性には多いのでしょうか、仕事と同様に、とにかく自分がやるしかないと、黙々と遠方の実家の片づけにひとり通っているという人もいたり、いつもいつも、実家の◇◇をどうしようか……とひとり思い悩んでいたり。

自分は仕事があるから、と妻に一方的に押しつけるよりは、よほど立派だとは思うのですが、男性にとっても、ひとりは相当な荷重です。仕事と同じように、根を詰めたりしてしまう、というのも、男性に多い特徴のように思えます。

 

しかも、これも一概には言えませんが、男性は女性よりずっとロマンチック(センチメンタルとも言えますが)な人が多いような。親の残したもののひとつひとつを見ながら、人知れず涙を流したり、ということもあるようです。

また、まだとりかかっていなくても、ひとり、心のうちに、自分がやるしかないと悲壮なる覚悟を決めて、家族には一言も言わずに、日々過ごしている男性が多いのではないかと、本の読まれ方から推察しています。

 

「不満を言っても仕方がない」「どうしたらいいかを考えて、対策を立てて前に進むしかない」。それが仕事かもしれません。が、親家片は、仕事ではありません。一筋縄ではいかず、いろいろな感情が渦巻く、だれにも初めての体験です。

 

介護などと同様、親の老いにまつわる話は、自分ではなかなか口に出しずらいことなのですが、ぜひ、本の感想をお寄せいただいたり、セミナーに足を運んで、積極的に相談をしてみたり。いつものやり方をちょっと変えてみませんか。ぜひ男性にも、もっともっと親家片について語ってもらいたいと思う、きょうこのごろです。

 


2015/04/11 | キーワド: , , | 記事: