専門家に聞く

編集長・古戸郷子からのメッセージ そろそろ「親家片」。でも全力投球の覚悟はしないで

新生活を気持ちよくスタート! 
そんなときに突然やってくる親家片

河津桜が満開の時期を迎え、ことしも桜の季節がやってきました。ようやく日差しも暖かくなって、親家片にもおすすめの季節です。入学や入社、転勤など、家族の行事を控えている方も、新しい仕事や趣味を始めようと考えているという方もいらっしゃることでしょう。そんな新しい毎日が始まるときに、急に親家片が自分の身に降りかかってくる、という方も実は多いのです。

 

なんとなく、そろそろ私も親家片のことを考えなくちゃいけないかなあと思いながら、自分の生活に追われて、気がつくと時間がたってしまい、ある日突然(「どうして、よりにもよってこんなときに!」)親が病気で倒れたり、ひとり暮らしができなくなってしまったり、という事態が生じることがとても多いのが親家片の現実です。

 

そんなとき、あなたならどうしますか?

 

「どうしよう??」「こんなときに??」「なんでこんなことになるの??」。

でもやらないわけにはいかないから、新しい仕事や趣味は、とりあえずあきらめて、親家片が一段落してからにしよう……、まずは親家片が最優先。とても他のことなんかやっていられない、体力がもたないし……。そう考えるのが当然かもしれません。

 

でも、急を要する場合でなければ、親家片に専念しようと覚悟を決める、というのは、できるだけ避けたほうがいいなと思っています。なぜなら、親家片は、介護によく似ていると思うのですが、始めてみないとわからないことだらけ。「どうしたらいいのか」と迷うこともたくさん。親への思いが渦巻いて、つい感情的になってしまったり、スイスイ進むということはまずありません。

 

親家片だけに体力・気力を集中させないのもコツ

全力投球してがんばってやったことについて、人はとかく、成果も見返りも求めがちです。親のためを思ってやっているのに、親は喜んでくれるどころか、捨てたものまで拾ってきたりする……という不満がたまったり、「なぜ私だけが?!」という思いがふくらんだりして、どんどん自分を追い込んでしまうことにもなります。

 

親家片に行き詰ったときに、他にやるべきことがあるのは、たいへんだけれど、そのときは少し親家片から解放されて、ある意味、気分転換になります。なかなか結論が出ないことも、時間をおくと、道が見えてくることがあります。

 

親家片のときこそ、家族や友人とできるだけ接して、上手に話す、感情を押し込めないでガス抜きをするということが、とても自分をラクにしてくれます。あくまでも自分の生活を大事に、親家片への新しい一歩を踏み出してみてください。

 


2015/03/29 | キーワド: , , , | 記事: