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編集長・古戸郷子からのメッセージ 楽しいきっかけ探しで ハッピなスタートを

親世代は、気持ちはあっても
行動が追いつかないのが当然です

 

日差しは日ごとに明るさを増して、ぐんぐん春になっていくのを感じます。春は、やっぱり何か新しいことを始めたくなる季節。いよいよ親家片と思っている方も多いかと思います。できるだけ肩のチカラを抜いて、笑顔でスタートできたらいいですね。

 

親家片のセミナーをさせていただくと、必ず、何人か、ご自分が親世代であるという方がいらっしゃいます。そして、「子どもに迷惑をかけないように片づけ始めてみたけれど、なかなか前に進まない。途中で疲れ果ててしまった」といったことを寂しげに話されます。

 

しかも、だいたいの方が70代も後半を過ぎていて、自分ひとりで片づけるのがたいへんなのはあたりまえ、という年齢なのです。そんなときはまず、「無理はしなくていいですよ」と申し上げます。

ほんとうはそのままにしておきたいし、思い出の写真や自分の暮らしを彩ってくれたものを、子どものために涙をのんで思いきって処分するのには、相当の心労があるかと思います。また、実際の行動に移せず、「片づけなくては!」といつも思ってはため息をついている親世代が確実に増えてきているのを感じます。

 

親の生活をより幸せなものにする、そんな気持ちで親家片を

 

もちろん親家片は、「親世代が自分で望んで、自分から始めて、子世代はそれを手伝う」というのが理想的な形だと思うのですが、そんな悲しさ、さびしさが親の心に積み重なってしまうとしたら、子どもとしても切ない思いにかられてしまいますね。

 

以前、アンケートに答えてくださった方で、お母さんが、いまのキッチンとお風呂を新しくしたいからと、娘さんに手伝ってくれという要望を出して、それを受けた娘さんはたいへんではあったけれど、お母さんもとても喜んでくれてよかったという事例がありました。趣味のものが家中あちこちに散らばっているのを、棚を作って一か所に集めてあげたら、とても喜ばれたという方もありました。

 

そろそろ始めたほうがいいなと思ってはいても、実際には親の病気など、楽しいきっかけにはなかなかなりにくいのが親家片。

親世代がいま楽しんでいることを応援したり、暮らしが少し便利に楽しくなるお手伝いをしながら、親家片につなげていけたらいいなと思います。

「親家片」のために、いいことを考えるというより、自分自身の暮らしの「楽しみ」を親世代にもお裾分けするという気持ちでいれば、肩のチカラも少しは抜けるのではないかと思うのですが。

 


2015/03/24 | キーワド: , , | 記事: