専門家に聞く

遺品整理のプロ 吉田太一の「親家片のススメ」 第32回 ~結果的に業者に依頼するほうが安くつくケースも~

自分で遺品整理をしていたら、
時間とお金が余分にかかった!

 

親の家を片づけたり、事前に家財の整理をしようかという場合、自分たちでするか、私どものような専門業者に依頼するか悩まれる人もまだ多いようです。

 

実際に段取りよく、ほとんどの片づけを自分たちで行い、仏壇や愛用品だけを残し、私どもキーパーズが提供している遺品の合同供養サービスを利用する方もいらっしゃいます。

一方で「途中で挫折した」と連絡をいただき、結局、私どもへの支払いに加えてそれまでにかかった費用もあって、割高につくという結果になる方も少なくありません。

 

そもそも、素人同士で行う場合には怪我やねんざ、骨折などをしてしまう場合もありますし、部屋の壁や階段などに大きな傷をつけてしまい、補修代がかかったりすることもあります。レンタカー代やガソリン代、友人などに払うお礼や食事の用意……。これだけでも、相当な段取りが必要で経費もリスクも伴いますよね。

 

「自分たちでできる」と始めたものの……

たとえば夫婦で遺品整理を行う場合、自分で何とかできると考えるご主人は意外に多いのですが、運ぶための梱包や運び終わってからの開梱のほうに手間がかかったり、処分するにも持ち込みできる曜日が決まっていてなかなか日程が合わないなど、事前の段取りが大変なのです。

片づけの手間も時間もいちばんかかるのがキッチンですが、キッチンに立ったことがない男性はそこで手間取ってしまい挫折するケースも多いのです。

 

奥さんにすれば、運ぶこと以外にもお手伝いの方への気遣いやご近所へのあいさつもあります。部屋の掃除もあります。ただ運べばいいというものではないのです。

このようなことも想定したうえで、ご自身で遺品整理をするのであれば、それなりの意味があると思います。

 

ただ、単に「遺品整理会社に払うのがもったいない」とお考えなら、無料訪問の見積もりをとってみて、金額を提示させて、時間的なことも含めトータルでどのようなメリットがあるかを考えてから、結論を出せばいいのではないかと思います。

 

自分で行うと結果的に高くついてしまう可能性があるということは考えておいたほうがよいでしょう。

 

 

吉田太一(よしだ たいち)
1964年生まれ。大阪府出身。日本初の遺品整理専門会社「キーパーズ有限会社」代表取締役。独居老人の増加に伴い身内の遺品の整理で困っている人が多いことに着目し、「天国へのお引越し®」をキャッチフレーズとした同社を設立。年間1500件に及ぶ遺品整理サービスを提供するほか、年間50回以上の講演活動、メディア取材で全国を飛び回る日々。まさに「親家片」のエキスパート。著書は『遺品整理屋は見た!』『孤立死 あなたは大丈夫ですか?』(以上扶桑社)、『私の遺品お願いします。』(幻冬舎)ほか多数。さだまさし原作の映画『アントキノイノチ』のモデルとしても知られる。
キーパーズホームページ http://www.keepers.jp/

2015/03/23 | キーワド: , , , | 記事: