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スッキリ生活アドバイザー宮城美智子の「片づけ上手は老い上手」 第32回 ~ハッピーな老後のためのマイ片づけ 親家片がきっかけで、自分のモノの整理に着手 後編~ 

宮城流の片づけ法で、押し入れ1段分が空に 竹田和代さん・63歳

母親の親家片が終わり、次は自分自身のモノの片づけに取り組んだ竹田さん。まずは一番気になっている洋服の整理から始めました。

 

宮城さんは、いつも「片づけは、まず気になるところから始めて」と言っていました。自分の持ち物で気になるのは洋服です。それも整理簞笥の中に詰め込んだモノをなんとかしたいと、以前から思っていました。

 

現役のころ、週の4分の3は出張のため、土日は疲れてしまって、家のことをする気になれませんでした。洋服も、クリーニングから戻ってきたら、それをそのままクローゼットにかけるか、整理簞笥の中にポンと入れるだけ。収納スペースの中は、ギュウギュウ詰め状態が当たり前だったのです。

 

簞笥の中のモノは全部出して、一枚一枚たたみ直しながらながら、「リタイアしたのだから、もう着ないはず」と思うものは除きます。必要と思うモノだけ引き出しに戻し、それでもまだ多いようだったら、そこからまた、処分してもよさそうなものを探して抜き出しました。これで、整理簞笥の中は片づきました。

 

大量に処分したのはスーツです。仕事柄、いつもスーツを着ていましたが、もう着ることもないと思ったので手放すことに。ベーシックなビジネススーツは、着る人の年齢を問いません。親戚の働いている若い女性たちが、何着も喜んで引き取ってくれました。バザーに出したモノもあります。ただ、すべて手放すのは心配だったので、夏や冬に着るスーツを2〜3着ずつは残しました。もし、あと2年ほどたって、「やっぱり着る機会がない」と思ったら、これも処分するつもりです。

 

「片づけをしていると、処分するのか残すのか、どうしても決められない〝グレーゾーン〞に属するモノは必ず出てきます」と宮城さん。こうしたモノは、無理をして捨てることはなく、残す場合は「○年、使わなかったら手放す」と期限を切ることが非常に大事なのだそう。「さらに、あれもこれもとグレーゾーンのモノを増やしたら、家は片づかないので注意。「○枚だけ残す」というように、数を決めることも忘れないでください」といったポイントもあるそうです。

 

スーツ以外にも、クローゼットにハンガーがけしてある服は、まだまだあります。お気に入りで今でもよく着るものは、多少くたびれていても残すことにしました。逆に、どこか気に入らなくてあまり着ていないものは、新品同様でも、もう手放すことに。

 

出せないモノは使わない。将来を考え、片づけは続行

母が遺したモノを片づけて思ったのですが、使わないモノは持っていても無駄なんですね。クローゼットの洋服は、あと3分の1は減らしたいと考えています。

さらに、押し入れの中の使わないモノを処分したら、一段分が空になりました。空っぽになったスペースを眺め、「こんなに広いスペースに不用品を積み上げていたんだ」と反省しきりでした。

 

収納は宮城流で、できるだけモノを縦収納にすることに。掛け布団は、使わない夏の時期はクルクルと丸めて、2カ所ほどを紐で結び、縦にして押し入れに。こうすると、出し入れしやすくなるし、押し入れの整頓も楽です。

 

このように、いろいろ片づけてきましたが、気になるモノはまだまだ残っています。茶道をやっているので茶道具がたくさんあり、これは納戸の奥に入れてあって、出せない状態に。出せないということは、使えないし、結局は使っていないということ。これらも、そのうち整理しようと考えています。

 

現在、姉と2人で暮らしていますが、60歳を過ぎると、どちらが先に逝くのかわかりません。6歳年下の私が姉より先でも決しておかしくないのです。姉妹で「あとに残されたほうが大変だね」「少しでも負担を軽くするために、もっとモノを減らそう」と言っています。そして、大事なモノは、きちんとわかるようにしておくつもり。姉とは、お互いを受取人にして生命保険に入っているので、その証書は2人でココと決めた場所に入れてあります。

 

「竹田さんは、自分の現状や将来を直視して、するべきことをきちんとする女性。こういう方は、元気に幸せに年を重ねていくことができます」と宮城さん。最近は、遺品整理の勉強をして、世の中のお役に立てるような活動も考えているとか。「頑張ってください、応援しています!」

 

(第33回に続きます)

 

 

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宮城美智子さんプロフィール画像edited宮城美智子 みやぎ・みちこ スッキリ生活アドバイザー、収納コーディネーター

1947年滋賀県生まれ。50歳からアート引越センターに勤務し、主婦経験を生かしてアートエプロンサービス(家庭内の片づけをサポート)の担当部長となる。片づけや掃除の独自のノウハウを構築し60歳で独立。現在はハート引越センターの収納サポートレディ育成のほか、高齢者住宅の収納プランニング、講演活動、テレビ・雑誌などで活躍中。これまで1万人以上の片づけをサポート。特に高齢者の家にあふれるモノの整理をアドバイスし、多くの人から感謝されている。

宮城美智子オフィシャルサイト  http://theworks.co.jp/miyagi/
ハート引越センター http://www.hikkoshi8100.com/