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スッキリ生活アドバイザー宮城美智子の「片づけ上手は老い上手」 第26回 ~母の親家片、親には価値のあるものでも……~

母親が亡くなったあと、宮城さんは1年かけて親家片を進めました。生前少しずつ減らしていたはずの洋服が山のように出てきて、処分するにも苦労したといいます。そしてもうひとつ大変だったのは……。

 

大量のアルバムに貼られた写真を
どうすることもできず

 

服と同じように苦労したのが写真です。父は写真を撮るのが趣味で、私たちが「この写真ちょうだい」と言っても、くれなかったほど大事にしていました。そして、ほとんどの写真を、重たくてかさばる糊つきのアルバムにきれいに貼り付けていたのです。そのアルバムが押し入れの半分を占領していました。

 

写真には私も弟も写っているので、2人で見て整理しようと思ったのですが、一枚一枚見ていたら、とても整理が終わらない。弟などは、ほとんど見ずに「写真はいらない」と。私も、ペターッと貼りつけられて、なかなかはがれない写真を、何枚もはがすことを想像したら……。

両親の若いころの写真、自分の子どものころの写真があればいいと思って、そういったものを数枚だけ探し出し、あとは処分しました。

 

自分がどんなに大事に思っているモノでも、子どもにとってはほとんど意味や価値がない。それどころか、未整理のまま大量に遺してしまうと、まさに負の遺産になり、子どもや孫に苦労をかけてしまうということです。

 

何年も使っていない日用品が次々と

ほかにも、捨てたものはたくさんあります。食器も、うなるほどありました。私が小学生のころに使っていた食器、60年以上も台所にぶら下がっていたアルミの鍋。自宅で法事をするときのことを考えて、しまい込んであった何人分もの湯呑みやお茶碗、皿、お盆、箱膳。弟は料理をしませんし、これらをもらってくれる人もいなかったので、必要な分だけを残して、ほとんどが処分です。

 

それから、客用も含めて不要な布団が10組。なかにはカビ臭くなっているものも。私が実家に泊まるときのためにきれいなものを1組だけ残し、あとは粗大ゴミとして何回かに分けて処分しました。子どもや孫たちが里帰りするときは、近くのホテルに泊まればいいと思いましたので。

 

こうして新幹線を使って滋賀と千葉を往復しながら、実家の母の遺したものを片づけるのに、1年かかってしまいました。

 

 

(第27回へ続きます)

 

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宮城美智子さんプロフィール画像edited宮城美智子 みやぎ・みちこ スッキリ生活アドバイザー、収納コーディネーター

1947年滋賀県生まれ。50歳からアート引越センターに勤務し、主婦経験を生かしてアートエプロンサービス(家庭内の片づけをサポート)の担当部長となる。片づけや掃除の独自のノウハウを構築し60歳で独立。現在はハート引越センターの収納サポートレディ育成のほか、高齢者住宅の収納プランニング、講演活動、テレビ・雑誌などで活躍中。これまで1万人以上の片づけをサポート。特に高齢者の家にあふれるモノの整理をアドバイスし、多くの人から感謝されている。

宮城美智子オフィシャルサイト  http://theworks.co.jp/miyagi/
ハート引越センター http://www.hikkoshi8100.com/