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遺品整理のプロ 吉田太一の「親家片のススメ」 第18回 ~「親家片」でしなくてはならない5つのこと~

不動産や相続の問題は、家の中の片づけより時間も費用もかかる場合が

 

具体的に「親家片」では、何をしなくてはならないのでしょうか?

遺品整理と不動産の片づけだけで完了というわけにはいかないのです。少なくとも、親の家の片づけでは、大きく分けて次の5つの事柄が考えられます。

 

・家財道具を片づける

親の家の中に残っている遺品を整理して親の人生を片づける。

・不動産を片づける

親の家が自己所有の場合は、自分で住むか、売却する、あるいは賃貸にして活用する。

・相続の問題を片づける

親名義の預貯金や不動産などの名義を変える手続きをする。

・親の人間関係を片づける

親族や親の友人関係に告知して親の代わりに区切りをつける。

・各種の契約解除を片づける

賃貸契約の解除や、光熱費の廃止届、年金の停止などの手続きをする。

 

なかには時間のかかる手続きや、大きな費用が発生するケースも多く、何もせずに放置しておくわけにはいきません。身内が亡くなって悲しんでばかりはいられないのです。

 

すべての人は、自分の死後さまざまな物を遺します。そして誰かに手伝ってもらって片づけなければならない。そうです、人はひとりでは死ねないのですね。いつか遺族になるときのために、子どもは親が亡くなったときのことを事前に想定しておく必要があるということです。

 

縁起でもないことだし、そのときがいつくるかも全くわからないので、親が亡くなってからあたふたする人がほとんどなのかもしれませんが、親の家の片づけをしっかりと行うために、事前に知識を得ておくことは大切だと思うのです。

親が高齢になったら、「もし、親が亡くなったらどうするか」を考えておきましょう。

これは、親不孝といった話ではないのです。

 

吉田太一(よしだ たいち)
1964年生まれ。大阪府出身。日本初の遺品整理専門会社「キーパーズ有限会社」代表取締役。独居老人の増加に伴い身内の遺品の整理で困っている人が多いことに着目し、「天国へのお引越し®」をキャッチフレーズとした同社を設立。年間1500件に及ぶ遺品整理サービスを提供するほか、年間50回以上の講演活動、メディア取材で全国を飛び回る日々。まさに「親家片」のエキスパート。著書は『遺品整理屋は見た!』『孤立死 あなたは大丈夫ですか?』(以上扶桑社)、『私の遺品お願いします。』(幻冬舎)ほか多数。さだまさし原作の映画『アントキノイノチ』のモデルとしても知られる。
キーパーズホームページ http://www.keepers.jp/

2015/02/28 | キーワド: , , , | 記事: