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遺品整理のプロ 吉田太一の「親家片のススメ」 第17回 ~親の家の片づけ――実は親の荷物じゃなく、子どもの荷物?~

親家片を始める前に、
実家に残した自分の荷物をチェック

「これは亡くなった親の遺品整理というよりは、ほとんどが子どもの荷物じゃないか!」

遺品整理のお手伝い中に、そう思うことがよくあります。

古びた衣類やおもちゃ、子ども用の自転車や学生時代に使っていたスキー道具、レコード、ゲーム、釣竿、漫画などの家財道具がそのまま残っており、子どもたちのトランクルームのようになってしまっている実家も少なくありません。

 

地方から都会に出てきて住まいを構えて十分な収納スペースを確保できないからと、不要になった品々を田舎の実家に残したままにしている人も多いでしょう。帰省のたびに、不用品を運び込んでいた方もいるかもしれません。

 

このように、親の家といっても、荷物を放置しているのは子どもさんだったというケースは多いものです。

 

親が亡くなったり、高齢者専用住宅に入居したり、病院に入院したりという段階になるまでに、一度、子どもたちが皆で集まり、事前に実家の家財道具などの整理をする機会をもってみてはいかがでしょうか。

意外にも自分の荷物が多すぎてびっくりすることになるかもしれません。

 

親元を離れ都会暮らしを始めると頻繁に実家に顔をだすことも難しくなるのはしかたのないことですが、その当時は健康だった親たちも、年月を重ね高齢となり、家の後片づけも次第に億劫になり、いつの間にか親の家がごみ屋敷になってしまっていたなどということもよくあります。そうなる前にたまには実家に帰り、部屋の整理の手伝いをしてあげてください。

 

吉田太一(よしだ たいち)
1964年生まれ。大阪府出身。日本初の遺品整理専門会社「キーパーズ有限会社」代表取締役。独居老人の増加に伴い身内の遺品の整理で困っている人が多いことに着目し、「天国へのお引越し®」をキャッチフレーズとした同社を設立。年間1500件に及ぶ遺品整理サービスを提供するほか、年間50回以上の講演活動、メディア取材で全国を飛び回る日々。まさに「親家片」のエキスパート。著書は『遺品整理屋は見た!』『孤立死 あなたは大丈夫ですか?』(以上扶桑社)、『私の遺品お願いします。』(幻冬舎)ほか多数。さだまさし原作の映画『アントキノイノチ』のモデルとしても知られる。
キーパーズホームページ http://www.keepers.jp/

2015/02/27 | キーワド: , , , | 記事: