専門家に聞く

スッキリ生活アドバイザー宮城美智子の「片づけ上手は老い上手」 第22回 ~夫婦2人、あるいは自分ひとりになったら 元気なうちに“住み替え”を敢行~

子どもが独立したらリフォームや建て替え、
引っ越しを

 

持ち物を減らして、すっきりしたシンプルライフを実現するために、住まいそのものをサイズダウンするという方法もあります。つまり、現在よりも小さな家への住み替えを実行するということです。

 

何人かの子どもや義父母らと一緒に暮らしていたときと、夫婦2人あるいは自分ひとりで生活する場合とでは、当然、適した広さや求める機能が変わってきます。昔は、2世代、3世代の同居は当たり前だったので、長年親しんだ住まいを思いきってチェンジするという発想はありませんでした(お金持ちで、隠居所を構えられる人は別です)。平均寿命も現代ほどは長くありません。

 

高齢化が進み、核家族化した現代では、60歳あたりから住まいのサイズダウンを考えるのが理にかなっているように思います。

子どもが独立すると、使わない部屋が出てきます。「子どもが帰省したときのために」と子ども部屋をそのままにしている人もいますが、年に1回帰ってくるかこないかの家族のために、ひと部屋を確保しているのはもったいない。子どもが小さいころのモノをたくさん大事にとっておいて、本人に「こんなモノいらないから捨てて!」と言われたという話もよく耳にします。

 

また、子ども部屋が2階にある場合は、気がつくと、その部屋が物置がわりになっていることも多いようです。使わなくなった家具や電化製品、本や洋服などを、とりあえず2階の空き部屋に入れておき、だんだん年をとって、持って下りるのが大変になると、結局は2階に置いたままとなるようです。広い家は、それだけ管理しなければいけないスペースも広いということ。これは、なかなか大変なことです。

 

できれば、夫婦2人または自分ひとりになったときに、住まいを縮小し、同時にモノ減らしもするというのが理想です。

 

住み替えを決めると、片づけや処分がはかどる一面も

 

実際に、老後のことを考えて小さな家に建て直す、またはリフォームするという人も増えています。一軒家からマンションに引っ越す人もいます。もちろん、新しい住まいは、以前よりサイズダウンして、部屋数も少なくします。それは、現在の自分のライフスタイルに適した家で、将来も快適に過ごせる新居です。

 

このような住み替えをすると、収納スペースも小さくなるので、否応なく持ち物を減らさざるをえません。また、住まいが変わるときには気持ちもリフレッシュするので、不要になった過去のモノたちとも比較的簡単にお別れができるようです。引っ越しを決めたらモノ減らしがどんどん進んだという声をよく聞きます。

 

 

(第23回へ続きます)

 

宮城美智子さんのそのほかの記事はこちらをクリック

 

宮城美智子さんプロフィール画像edited宮城美智子 みやぎ・みちこ スッキリ生活アドバイザー、収納コーディネーター

1947年滋賀県生まれ。50歳からアート引越センターに勤務し、主婦経験を生かしてアートエプロンサービス(家庭内の片づけをサポート)の担当部長となる。片づけや掃除の独自のノウハウを構築し60歳で独立。現在はハート引越センターの収納サポートレディ育成のほか、高齢者住宅の収納プランニング、講演活動、テレビ・雑誌などで活躍中。これまで1万人以上の片づけをサポート。特に高齢者の家にあふれるモノの整理をアドバイスし、多くの人から感謝されている。

宮城美智子オフィシャルサイト  http://theworks.co.jp/miyagi/
ハート引越センター http://www.hikkoshi8100.com/