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遺品整理のプロ 吉田太一の「親家片のススメ」 第14回 ~整理業者の見分け方~

自社でどこまでのサービスを
担っているかを確認

 

親の家の片づけを業者に依頼する場合、さまざまな要望を一括で申し込める会社があればとても助かるのですが、その場合、サービスのどの範囲までその会社が自社直営で実施しているかを把握することが重要になってきます。

 

整理会社といわれる会社は、その業務に専属のスタッフを雇用しており、自社で対応する直営の遺品整理の専業者であることが望ましいといえます。

 

インターネットを利用している人ならば、「遺品整理」や「不動産売却」「相続相談」などのキーワードを入力して検索すれば、近所にあるそれぞれの業種を簡単に見つけることができるはずです。

ただし、最近はインターネットの検索で上位に出てくる業者でも、実体のない会社が多くなってきました。いわゆるブローカーのような会社が、見た目は立派なホームページを作成していることも多いので、その会社の実態をさらにインターネットで再検索し、第三者からの評価を確認し、自らの目で納得がいくまで調べる必要があります。

 

比較サイトのような別の業者が作っているホームページに載っている会社は、その責任の所在が明確でないので避けたほうがいいでしょう。

 

そのようなサイトには、「契約はご自身の判断でお申し込みください。トラブルに関しての責任は弊社では負いかねます」という断り書きがわかりづらいところに表示してあることも多いので注意深く見ることも重要です。

 

実態としては、専業だけで経営が成り立っている会社はほとんどなく、片手間の業者が多いので注意が必要です。

遺品整理業者にかかわらず、ユーザーに業務や仕事の内容の意味や意義を語れるかどうかはとても重要です。特にサービス業では会社案内やホームページに記載されていることだけで判断するのではなく、質問に対してしっかりとした意味や目的が話せるスタッフがいる会社を選択するとよいでしょう。

 

見積もりが明確か、スタッフの態度とあわせてチェック

最も重視したいのは、必ず現地を訪問して見積もりを実施しているか否かということです。主なチェック項目を示しておきます。

 

・無料見積もり訪問を実施しているか?

・しっかりとした会社案内があるか?

・スタッフの髪形や服装などの身だしなみは清潔か?

・見積書は、複写式で控えが依頼者に残るものかどうか?

・強引に契約を迫ってこないか?

・見積もり担当者の現場経験が豊富か?

・どんな営業車で見積もりに来たか?

・車両で待機している同乗者の態度や服装をチェックをしてみる。

・ホームページを詳しく見ておき、その内容を理解しているか聞いてみる。

 

一般的には、複数のメディアからの取材が多い会社や、大手企業からの推薦が多い企業がひとつの判断規準になるでしょう。

以前利用したことのある知り合いの評価を聞いてみたり、一般検索サイトが行っている質問コーナーなどで聞いてみるのもいいかもしれません。

 

会社の良し悪しはわかりづらいですが、担当者次第というところも大いにある業態ですので、見積もりに来た者が遺品整理の現場責任者として最後まで責任を持って対応してくれる会社を選択するほうが間違いないと思います。

 

吉田太一(よしだ たいち)
1964年生まれ。大阪府出身。日本初の遺品整理専門会社「キーパーズ有限会社」代表取締役。独居老人の増加に伴い身内の遺品の整理で困っている人が多いことに着目し、「天国へのお引越し®」をキャッチフレーズとした同社を設立。年間1500件に及ぶ遺品整理サービスを提供するほか、年間50回以上の講演活動、メディア取材で全国を飛び回る日々。まさに「親家片」のエキスパート。著書は『遺品整理屋は見た!』『孤立死 あなたは大丈夫ですか?』(以上扶桑社)、『私の遺品お願いします。』(幻冬舎)ほか多数。さだまさし原作の映画『アントキノイノチ』のモデルとしても知られる。
キーパーズホームページ http://www.keepers.jp/

2015/02/19 | キーワド: , , , , , , | 記事: