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スッキリ生活アドバイザー宮城美智子の「片づけ上手は老い上手」 第15回 ~片づかない家に多い、共通したモノとは~

なかなか片づかない家に多くあるモノは、どうやら共通しているよう。それは一体何なのでしょうか。

 

女性は洋服、バッグや靴。
男性は本やネクタイを持て余している

 

私はこれまで1万軒以上で家の片づけのアドバイスを行ってきました。その経験から、片づかないお宅に多いモノは共通していることを感じました。

男女別にあげてみると……。

女性の場合は、なんといっても洋服がトップ。続いてバッグと靴が3位までを占めます。続けて目立つのが、ショップの紙袋、そして着物です。

 

男性は、本や趣味のモノが多いですね。定年後の方で、ネクタイや、もう必要とは思えない書類、着なくなったスーツを大事にとっている人も多く、これらがトップ5だと思います。

 

さらにアルバム、食器類、客用布団なども、家の中で大きなスペースを占めて、「どうにかしたいんだけど……」と迷ったり困ったりしている人が目立ちます。

 

全体的に見ると一番多いのは、やはり洋服ということになります。私が伺ったお宅で、簞笥やクローゼットの衣類をすべて出してみたら、同じようなTシャツやブラウスなどが次々に出てきて、本人も「えっ、似た服がこんなにたくさんありました?」と目を丸くしていました。これは、自分がどんな服を持っているのか把握できておらず、同じような服を次々に買ってしまったせいです。

とくに人生の後半にさしかかった方に、大量の洋服を衣装ケースに詰め込んだままという人が多く、こうなると自分が持っている服を忘れてしまって、似た服を何度も買ってしまうということが起こります。

 

気軽に購入できるものほど、「見える収納」をおすすめします

高齢になると、下着や靴下を買い込む人も少なくありません。「そのうち足腰が弱って、買い物に行けなくなるかも」「いつ入院するかわからない」と心配になるのでしょうか、あと何十年生きても使いきれないほどの量をストック。なかには、新品のパンツを50枚も段ボール箱に詰め込んで、そのことを忘れている方もいました。

 

食器類は衝動買いが多いようです。女性は食器が好きですから、ちょっと形がよかったりすると、「あっ、コレを使ってみよう」と購入する。でも、いつも料理を盛る食器はだいたい決まっているので、結局、買ったモノは棚の奥にしまわれたまま。そんな食器が増えてしまうのですね。

 

タオルも同様で、“みんなで使うモノ”は、気軽に買いやすいのです。それほど高価ではないし、ちょっと迷っても「たくさんあっても困らないから」と考えて、抵抗なくお財布からお金が出せるのだと思います。

 

洋服や下着のように身につけるモノ、食器、タオル類は、自分が把握できる数に減らし、それを“見える収納”にしておきます。すると、「もうこれだけ持っているのだから、あらたに買う必要はない」と納得でき、無駄な買い物をしなくなるのです。

 

(第16回へ続きます)

 

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宮城美智子さんプロフィール画像edited宮城美智子 みやぎ・みちこ スッキリ生活アドバイザー、収納コーディネーター

1947年滋賀県生まれ。50歳からアート引越センターに勤務し、主婦経験を生かしてアートエプロンサービス(家庭内の片づけをサポート)の担当部長となる。片づけや掃除の独自のノウハウを構築し60歳で独立。現在はハート引越センターの収納サポートレディ育成のほか、高齢者住宅の収納プランニング、講演活動、テレビ・雑誌などで活躍中。これまで1万人以上の片づけをサポート。特に高齢者の家にあふれるモノの整理をアドバイスし、多くの人から感謝されている。

宮城美智子オフィシャルサイト  http://theworks.co.jp/miyagi/
ハート引越センター http://www.hikkoshi8100.com/

 

 


2015/02/08 | キーワド: , , , , | 記事: