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スッキリ生活アドバイザー宮城美智子の「片づけ上手は老い上手」 第14回 ~モノを減らしたことで、スッキリした毎日を過ごしています~

「定年後の第2の人生を、必要なモノや好きなモノだけに囲まれて過ごしたい」。60歳のときに住まいのサイズダウンを決意し、モノをため込む生活とお別れした宮城さんですが、何をどれくらい処分したのでしょうか。

 

思いきって大量のモノを処分したけれど
後悔はまったくナシ!

◉家具について

ほとんどの家具は処分しました。応接セット、リビングテーブルとイス、食器棚などは、新しい家に合わせて買い替えるつもりだったので廃棄。結婚したときに母が持たせてくれた婚礼セットの和簞笥、洋服簞笥、整理簞笥、三面鏡は、少々ためらいましたが、「今まで、どうもありがとう」とお礼を言って、これもやはり捨てることに。

 

家が完成したとき、滋賀県から母が新居を見にやって来ました。すでに認知症の症状が出ていた母ですが、もし婚礼家具を捨てたと告げたらショックを受けるかもしれないと思い、こちらからは何も言いませんでした。新しい家の中を見た母は、婚礼家具のことにはまったく触れなかったのですが、気づいていて何も言わなかったのかどうか、それは今となってはわかりません……。

 

ところで、こうした大きな家具類は、処分にお金がかかります。業者に処分を頼んだ場合、おそらく20万や30万円の費用がかかるのが一般的だと思います。

 

◉洋服・バッグ・靴について

 

洋服は、みなさんが「片づけたいと思っているモノ」№1であり、私も同様でした。アート引越センターに入社する前は、テレビ番組制作会社でプロデューサーをしていましたので、スーツやジャケット類が洋服簞笥にズラリ。コートやブラウス、靴もかなりの量がありました。

この時点では、仕事はリタイアするつもりだったので、スーツやジャケット類は3分の1に減らすことに。もう十分に着ていたので、あまりためらうことなく捨てることができました。靴も40足あったのを20足にして、こちらも不要と判断したものは廃棄。

 

バッグは大好きで、おそらく40個以上は所有していました。ほとんど使っていないものもあり、捨てるには抵抗が。すると、ご近所で親しくしていた女性が使ってくださるというので、きれいなものを10個ほど引き取っていただきました。その他の使い込んで古くなったバッグは捨てたので、手元に残ったのは10個ほどです。

 

◉その他

食器は約半分に減らし、いただきものの食器は、すべて「どうもありがとう」とお礼を言ってから手放しました。布団は5組あったのを3組に。8個もあった衣装ケースは、死蔵品を作るもとになるので、すべて廃棄。子どもの学校の作品は、ひとつだけ残すことに。写真は数をしぼり、貼りつけるタイプの重たいアルバムをやめて、差し込み式のハンディなポケットアルバムに替えました。

 

全体的にみると、家をサイズダウンするのに合わせ、それまでの持ち物の3分の2を処分したことになります。半分以上は減らしたので、かなりのモノが身の回りからなくなりました。それでも、後悔することはまったくないのです。定年後は、結局、“スッキリ生活アドバイザー”として仕事を続けることになりましたが、困ることは何もありません。

 

小さくなったクローゼットも、かえって洋服の管理がしやすくなり、気持ちよく仕事をしたり友だちと出かけたりという日々を送っています。

 

(第15回へ続きます)

 

 

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宮城美智子さんプロフィール画像edited宮城美智子 みやぎ・みちこ スッキリ生活アドバイザー、収納コーディネーター

1947年滋賀県生まれ。50歳からアート引越センターに勤務し、主婦経験を生かしてアートエプロンサービス(家庭内の片づけをサポート)の担当部長となる。片づけや掃除の独自のノウハウを構築し60歳で独立。現在はハート引越センターの収納サポートレディ育成のほか、高齢者住宅の収納プランニング、講演活動、テレビ・雑誌などで活躍中。これまで1万人以上の片づけをサポート。特に高齢者の家にあふれるモノの整理をアドバイスし、多くの人から感謝されている。

宮城美智子オフィシャルサイト  http://theworks.co.jp/miyagi/
ハート引越センター http://www.hikkoshi8100.com/