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スッキリ生活アドバイザー宮城美智子の「片づけ上手は老い上手」 第18回 ~もったいないモノと大事なモノは違います~

今の自分に必要なモノ、大事なモノだけを
残すのが基本中の基本

 

片づけは、自分が一番気になっているところから始めるのがおすすめです。普段から「なんとかしたい」と思っているクローゼット、あるいは押し入れ、台所の棚などの中でも、「ここが最も気がかり」という場所をスタート地点にしてください。

 

一番気になるところを片づけると、終わったときの達成感は格別。自分の片づけ力にも自信がついて、「今度は、あそこを整理しよう」と次々に片づけを続けることができ、気がつくと家中がすっきり!

では、どのようにしてモノの「捨てる・捨てない」の選別をしていくのか、具体的にお話ししましょう。

 

片づけの基本中の基本となる考え方は、「今の自分にとって必要なモノ、大事なモノを残す」です。私たちは生活をするためにモノを所有しています。暮らしに欠かせないモノならば手元に置き、使っていないなら自分には不要なモノと判断して手放すべき。使っていなくても、「これを持っていると幸せな気分になる」「これにまつわる思い出や物語は自分を支えてくれる」という大事なモノは、残していいと思います。

 

「“いつか使う”は“使わない”」を合言葉にしてモノの仕分けを

 

今の自分に必要でも大事でもないモノは、手放す決断をして家の外へ出すのが一番。

処分方法としては、知り合いにもらってもらう、リサイクルショップやバザーに出す、ゴミとして捨てるなどが考えられます。

使っていないモノを処分するときに足を引っぱるのが、“もったいない”という気持ち。

「新品同様なのに」「まだまだ使えるのに」「高かったのに」、処分するなんてもったいないと思ってしまうのです。しかし、「もったいないモノ」と「大事なモノ」は違うことを、はっきりさせておくことが大事です。

 

「もったいないから」と、使わないモノでも保管している人は多いのですが、モノとして活用されずホコリをかぶっているほうが、もったいないのではないでしょうか。

自分自身も、「あそこに使わないモノを置いているな……」「なんとかしなければ……」とストレスを感じているはずです。人生の貴重な時間やエネルギーを、そんなストレスで損なうことこそ、もったいない。

まだまだ使えるモノであれば、なおのこと、それを必要とする人に生かしてもらうほうが幸せだと思いませんか。誰かに引き取ってもらったり、リサイクルに出すと考えれば、案外すんなりと手放せるのではないでしょうか。

 

「いつか使うかも」という気持ちも、片づけの障害。「いつか使うかも」と、あれもこれも家に置いておいたら収拾がつかなくなります。私が、片づけのお手伝いをするときに、よく言うのが「“いつか使う”は“使わない”ですよ」というセリフ。

 

私自身の家を片づけるときも、まるで呪文を唱えるように自分に言い聞かせました。「いつか使うかも」と残しておいたモノで、実際に使ったモノはごくわずか。ほとんどが、結局は一度も使われずにゴミに。だったら、思いきって処分するべきです。

 

(第19回へ続きます)

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宮城美智子さんプロフィール画像edited宮城美智子 みやぎ・みちこ スッキリ生活アドバイザー、収納コーディネーター

1947年滋賀県生まれ。50歳からアート引越センターに勤務し、主婦経験を生かしてアートエプロンサービス(家庭内の片づけをサポート)の担当部長となる。片づけや掃除の独自のノウハウを構築し60歳で独立。現在はハート引越センターの収納サポートレディ育成のほか、高齢者住宅の収納プランニング、講演活動、テレビ・雑誌などで活躍中。これまで1万人以上の片づけをサポート。特に高齢者の家にあふれるモノの整理をアドバイスし、多くの人から感謝されている。

宮城美智子オフィシャルサイト  http://theworks.co.jp/miyagi/
ハート引越センター http://www.hikkoshi8100.com/