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編集長・古戸郷子よりメッセージ  寒い冬こそ、親家片のことをもっと話そう、 心と体を上手に温めよう

しんどい時こそ、その思いを言葉に

 

成人式もすんで、新しい年が本格的に動き始めています。あわただしい日常が戻ってきて、進まない「親家片」のことがまた気になってきたという方もいることでしょう。寒いときは、あまり動き回らずに、立ち止まって考える時間に、と先日申し上げましたが、もうひとつ、寒い冬こそ、もっともっと親家片について話しませんか、と提案したいと思います。

 

ひとりでかかえこまない、がんばりすぎないことが大事、というのは、もう何度も繰り返していることなのですが、だれかに話すこと、というのは、親家片にはとてもよく効く薬です。ギリギリの状態でがんばっているときは、人に話す元気も出ないのですが、そういうときこそ、一言でも口に出してみると、ちょっと一息つけると思います。そして、親家片を終えてからの、心や体のリハビリにもとてもよく効きます。

 

親家片に関わっているときの気持ちって、とても複雑です。いろいろなことがらみあって、自分でも整理がうまくつかないでいるというか、整理がつかないまま、宙ぶらりんな心の状態で進めているということが実は多いのだと思います。おそらく私もそうだったんだと思います。

 

人に話すことで心も整理されるもの

それが、自分の親家片が一段落して、取材やセミナーで親家片のことを話すうちに、自然と自分の親家片を少しずつ振り返ることになり、そのときには漠然としていた、いろいろな思いが言葉になって出てきて、「ああ、私、こういうことを思っていたんだわ」と自分でも驚いたことがたびたびありました。そしてそのうちに、少しずつ、心が静かに穏やかになってきていることを感じ始めました。人に話すことで、頭の中が整理できたからなのだと思います。

 

正直、仕事とはいえ、自分の親の老いの状況を他人にあまり他人には話したくないなという思いはありました。でも、自分で抱えていたら、その奥にあるいろいろな思いや、子ども時代からつながっていたはずの親との関係を思い返すこともなかったかなと思います。

グチをこぼすのはもちろんストレス解消にはもってこい。それを笑って話せたらもっといいですよね。寒い冬こそ、親家片についてもっと語って、心も体も温めましょう。

 

 

 


2015/01/14 | キーワド: , , , | 記事: